エリート怪物現る??
エリートってフランス語だって知ってた???
ライト・ミルズは、政治エリート、軍事エリート、経済エリートに分類した。
それぞれの領域で決定の権限を独占し利益を共有する利益共同体らしい。
ちなみに私のうちは、このエリート。
そうね、政治と経済かしら・・・
うちのパパは、この地方の放送局の社長の息子で東大を出て法律学者
本が売れているので、年収は6000万。
母親は、慶応出身で、老舗デパートの創始者の孫の娘。
教育ママで、PTAの副会長を歴任している。
しかも、POGを2つ主催、地元の名士である。
だから家も15億円の豪邸。
部屋も腐るほどあり、私の部屋は15畳もあり、シャワートイレもついている。
お蔭で、忙しい親と顔を会わせないで
生活が出きるほど。
ご飯は?
お手伝さんが運んでくれる。
今では珍しく執事がいる家なのだ。
こんなに裕福極まりなく、
しかも地位もあり、知性もある
理想的なセレブ家族なのに、
まあ普通ではない。
なんだろう。
エリートは、その力を誇示するために暴走することがある。
まるでモンスターか・・そう恐竜のように。
それは下々の人間には止められない。
そうね、ママはティラノザウルス、名士の子供で、一直線に走る。
ティラノサウルスは非常に獰猛な肉食、凶悪な力の権化。
とにかくその地位で、人を威圧し、制圧する。
パパは、ドロマエオサウルス。ティラノザウルスのような大きな奴の隙間を
ちまちま動く小型の肉食、その割に口には鋭い歯、各足には鋭い鉤爪・・・
なんせ狡賢い。
その二人の子供な私は、やはり恐竜。
しかも、ズル賢いさと凶暴性が同居するハイブリッドな新種だ。
わたしは、あの恐竜の娘。
だから、誰も歯向かってはいけないのだ。