87狩り目
5/8 美優の瞳の色を変更しました。
つもりだったんだけど……。相手はあの西園寺家の『桜の妖精姫』だったのだ。焦った気持ちそのままの勢いを付けて叫んでしまった。
それから数分後、私達は涙が止まる事はなかった。トイレで抱き合って泣き合うってなかなか目立つって事もあの時は思い付かなかった。噂の広まりの速さもね?
まぁ、それは置いといて。私は初めてこの世界で美紀を、いや……美優を見た時。気付かなかった。美紀イコール美優にならなかった。
それは、瞳だ。そりゃ、見た目は勿論違う。私もそうだし美優もそうだが相当な美少女である(客観的に見ればだけど)。
だけど、見た目が違っても。前世とは繋がるその人の雰囲気や、癖、趣味。私達はまぁまぁには長いと言える時間を過ごしてきた。お互いの事はよく知っていた。
その沢山の中の一つ、前世の美紀の特徴はその瞳だった。明るくて輝く様な、美しい黒色。見るもの全てが眩しく見えそうだった。現世で出会った時は、その輝きがなかった。だから気が付けなかった。
でも、美優が私に……唯夏である私イコール由紀だと気が付いてくれた瞬間。その瞳は明るく輝き、透明な湖の様に澄んだ薄水色を潤ませて彼女は今までの汚れを落とす様に泣いたのだ。
*****
ここまでを思い出して私は決めた。今の美優は抑制されてる。自分で自分を封じ込めて、あの明るい瞳を失おうとしてる。
このままじゃ、駄目だ。また、あの涙を見る事になる。
だから、その前に。私の大切な親友が泣く前に。
「私も行動してやろうじゃん?」
唯夏の性格イケメン化が留まる所を知らない!!
次回から美優視点に戻ります!
これから週一くらいの更新になります。




