表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/96

7狩り目

短いです。

 その後、しばらくして泣き止んだ私達は互いに今度会おうと言う約束をしてからそれぞれの親の元に帰って行った。



 パーティーが終わり、家に帰って数日。

 両親の様子がなんかおかしい気がする。


 妙によそよそしいし、私を見て悩んでいるみたいな表情を浮かべている。



 それが続いたある晩、ついにお父様から動きがあった。

「今晩、夕食後に話しがあるんだ」と。



 そして早くも夕食後。


 いつもより空気が重く感じる。

 何の話だろうか?


 食後の紅茶を飲みながらお父様が話しだした。



「……その、だね。えっと、最近学校は楽しいかい?」


「はい、もちろんですが何かあったんですか」


 何?いじめの心配なのか?

 そんな事、ある訳ないのに。家の大きさ忘れたの?



「あぁ、いや違うんだがね。なんだ、武道系統の習い事を少しばかり辞めないかと言う話さ」


 ………………ぇ。


「えぇっと、それは、どういう」


 何故そうなった?

 理由はお母様が話してくれた。



「最近なんだか疲れているように見えるし、何も全部を辞めろって言っているんじゃないのよ。ただ、もう身体を鍛えるためものは数を減らしたりしても良いのではないかと思っているんです。ほら、筋肉とか付けすぎると女性らしさがなくなりますし」



 ……確かに、私はすでに剣道、合気道、空手等はもちろん、ムエタイや弓道等にも手を付けている。西園寺家は大きくて誘拐の危険もあるからだ。


 しかし、そろそろ何本か絞る時かも知れない。


 そんな考え事をしていた私は気が付く事がなかった。



 両親が本当に言いたかったのは、聞きたかったのは、唯夏との仲がどうなのかと言う事であった事。

 さらに言えば身体や精神の負担から禁断の恋に走ったんじゃないかと考えていた事も。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ