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6狩り目

今回は短いです。

 沈黙が続く。何故その名前を知っているのか。



 私が呼んでしまった名前は私に乙女ゲームを薦めた前世の友達のもの。

 彼女が呼んだ名前はもう呼ばれる事のなかったはずの私の、前世の名前。


 彼女も私も見詰めあったまま、固まってしまった。

 先に動いたのは彼女だった。

「あ………………あの、すいません。貴女……貴女は、何フェチですか?」


 ……今、なんて?



「………………あ、ええっと、もう一度言ってくれる?」


 さっきまでの沈黙は何だったのか。

 もう彼女はヤケクソのように言い放った。


「だから!あんたは何フェチ?って聞いてんだけど!!!……ちなみに私は、声フェチですけど?」



 私はその言葉にハッとした。何故なら前世の友達は声フェチだったから。

 もしかして、本当に?そう、思ったら、


「私は、東山真司君フェチ……です」

 答えてしまった。もしこの答えが間違いだったなら私はスッゴイ馬鹿。

 でも、合っていたら、私は……



「美紀?本当に、美紀?美紀、みっちゃん?」


 とても、とても嬉しい……。


 懐かしい友達の、由紀だけのあだ名。親友だけの、特別なもの。


「由……紀、由紀?由紀なのね?ゆっちゃんなのね?」

 いつの間にか涙が溢れて止まらなかった。


 私達は抱きしめあってしばらく泣いた。






 ……ちなみに、その姿を見られていたのはもちろんさらにはその姿から私達の百合っ子説が出だした事など、私達が知るよしもなかった。

 ちなみに書いておきますが今後、百合成分は皆無です。なのでそういうのが嫌いな方でも大丈夫かなーと思っています。

 ですがマジ無理、欠片も勘違いでもそういうのは……と言うなら注意してください。

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