20狩り目
短いです。
もう一度だけ、大きく深呼吸をする。
教室に入って東山君に待たせた事を詫びる。
そして、要件を……切り出す。
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今回の私の考えた作戦は単純な事だ。
唯、私自身で狩りをする。つまりは私自身の今まで培ってきた魅力で彼を落とすと言う事。
今までの私が乙女ゲームのヒロインの様に優しく、可愛いらしい、獲物が食い付いて来るのを待つだけの餌や罠だったとすると今回の私は愛の狩人として自ら肉食獣になって彼を逃さない!……みたいな感じね。
今回の私の作戦を唯夏に初めて伝えた時。唯夏は一度反対した。前に言った通りリスクが大きい賭けとも言える作戦だからだ。しかし唯夏が反対したのは初めの一度のみ。それは何故か?それは……唯夏は特にバレても構わないから。バレる?なんの事?って思った皆さん!それはですね!
私達の素の姿です。自ら作りあげた仮面を外して、元の、お淑やかさの欠片もない私に戻る。そういう事です。
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ドキドキと胸が高鳴る。東山君はいつも通りの無表情でジッと私の事を紳士的に待っててくれる。
その事に少し安心して、
「あの……提案が、あるんですが」
要件を切り出した。
どうなるかは分からない。けど、やれるとこまでは……やらなきゃいけないよね!
しばらく私生活がバタバタするので更新を休みます。
でも、一カ月くらいでまた再開する予定です。




