18狩り目
短いです。
あの後、唯夏にお礼を言ってからまた一緒に帰って。
家であんまり出来てなかったテスト勉強して。
そしてまた次の日。
私は、いや私達はまたあの教室の前にいた。
相変わらず唯夏はいやそうだが私がそういうやつだって知っててアドバイスをしたのがこの結果を生み出したのさ。
そうして何度目かの東山君のいる教室。
しかしクラスメートの皆さんもまだ慣れ無い様で私達が来ると毎回こちらを気にしてる。
だけどこちらはもうそんな反応は幼い頃から慣れたもので、周りなんて関係無い。
まぁ慣れたからと言っても唯夏は苦手な様だけども。慣れと苦手は違うらしい。
と、今まで色々考えて緊張を紛らわせていたがもう目の前には東山君の姿。
「あの、今日の放課後に。は、話しが……あるんです。その、お時間頂けますか?」
声はやはり上ずって、顔も少し赤くなっていたかもしれない。だけど、今度はしっかりと東山君の顔を見て話ができた。
ガンガンいこうぜ!なら少しは慣れなきゃだからね。良かった〜。
ほっとして返事を待つ。
顔をそっと伺うと、東山君は戸惑ったように少しの沈黙したが結局は。
コクリ、と頷いて
「分かった。何処で待てば良い?」
と言ってくれた。
「じゃあ、この教室で待って頂けますか?」
これで、もう後には引けない。
次回、化けの皮を剝がすかも……知れません。