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12狩り目

いつも道理短めです。

 そんなこんながあった次の日。

 私は放課後に唯夏と東山君のいる教室の前にいた。彼に会うために。彼と実際に話しをしたのは昨日が初めてだったのだが、私は気にしないし、きっと彼も気にしない。

 なので友達関係でしてもおかしくなく、且つ今一番大事な話をしに来たのである。


 それは……テ・ス・ト・勉・強!そうテスト勉強なのだ〜!!


 今の関係でも私的には可笑しくは無い……のだが。

 唯夏は違ったらしく少し気まずそうだ。悪い事したかなぁ?


「唯夏、大丈夫?」

「あんたの頭が大丈夫?」

 わぁお、怒ってらっしゃる。まぁ、この調子なら大丈夫か?

「大丈夫じゃない!」

「あれ、聞こえてる?」

「いや、喋ってたし。てかさぁ、あんたって普段私を戒める冷静タイプなのに東山君絡むと熱いわよね」

 呆れた声で唯夏が何事かを話しているが私にはもう東山君の姿しか目に入って無い。だから溜息をつかれたのだって分かって無い。……いや、別に、本当の事だから!

 現実逃避じゃなくてね!


 ま、まぁ気を取り直して、私は一度大きく息を吐き出した。


「と、東山君!」

 声をかけると彼は真っ直ぐに私に視線を向けた。緊張で声が震える。顔が赤くなっていくのが自分でも分かった。しかし、ここまで来たからには引き返す事は出来ないししたくない。勇気を出して


「あの、良かったら、そのい、一緒にべべべ、勉強会しませんか!!」


 また盛大に噛んだ。けど、言いきった。


 返事が怖くて、またこの真っ赤な顔を見て欲しくなかったから少し俯いたままで彼の言葉を待った。



 そして、



「……分かった。今から?」


 と言う彼の返事に

 マジで?やった!!と、ついお嬢様が抜けちゃうくらいの喜びが溢れた。


 そして、私の返事はもちろん


「はい!」


 である。



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