表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/96

1狩り目

初投稿です!よろしくお願いします。

説明回なので長いです。

 私、西園寺美優さいおんじみゆは七歳の誕生日を向かえた日に唐突に思い出した。


 あ、私乙女ゲームのライバルキャラじゃね?


 と。

 何か、頭の中の何処かに引っ掛かっていたものが少しずつなくなって最後にポーンと弾けたような、そんな、スッキリした良い気分だ。


 昔から変な違和感を感じてはいたのだ。


 何かこれ知ってる!とか、やった事ないのに懐かしいなぁ、とか、終いには自分がどんなふうに成長をするのか想像出来たりもした。


 正直、自分大丈夫なのかと思ったりもした。

 だが……それもすでに過去の話。私には前世の記憶があったのだと気が付いたから!


 私は前世、華の女子高生(笑)をしていた。そんな中、友達に乙女ゲームなるものに誘われた。その乙女ゲームの題名は『~貴女の選ぶのはどの方角?~恋せよ東西南北』と言う正直あまりセンスのないもので逆に私は興味を惹かれプレイした。


 そして……はまった。でも、普通に。こういう転生ものによくある攻略の仕方やイベントがどんなものだったか等を全て覚えた!……なんてことはなかった。


 攻略はだいたいネットだよりだったし。

 それに……第一に、私は最初に友達から教えてもらったキャラの性格的に選んだある一人しか攻略することがなかった。


 そのキャラの名前は東山真司とうざんしんじ、最初の頃はだいたい無口で無表情なのだが、付き合い始めると自分の前でだけは笑ったりするようになるのだ。その自分だけという特別感、そしてまたキャラデザや使っている声優さんが好みのど真ん中ストレートなのだった。


 友達には、現実にこんな男がいたら絶対ものにしてると何度も熱く語ったものだ。



 と、それは一度置いといて私自身がライバルキャラだと気が付いた理由について語りたいと思う。まぁ、脳内で語りたいと言っても語る相手はいないので自分自身が今の状態を整理したいだけなのだが。



 とりあえずまずは一つ目、名前が友達がいつも言っていたライバルキャラと一緒な事。友達ははまってる間はいつも何事かを言っていた。でもこれだけじゃ、まだまだ偶然と言える。


 二つ目、名前と同様に友達が言っていたライバルキャラの環境と今の私の環境がそっくりな事。まだこれも偶然、なのかも知れない。


 三つ目、これが一番の理由だがそのライバルキャラの出てくるルートの攻略対象と同名の人物との婚約の話を聞かされた事。実際、私はこれを聞いて確信した。


 と言う以上のことで私自身がライバルキャラじゃないかと気が付いたのだ。


 だがしかし、ゲームでのライバルキャラはその婚約者に夢中でも今の私はまったくもって好みじゃない。


 家は西園寺うちの方が立場が強いし、何より両親は私にとても甘い。だからこそゲームでの私は婚約者になれた。けれどそれは、それと同時に今の私が婚約を断ることも出来ると言うことだ。



 そういう訳で私は両親に甘えまくり婚約の話を無しにしてもらった。


 これで私は完全に自由!



 まぁ、という事なので無口攻略キャラこと東山真司君を狩りに行って来ます。












【西園寺美優】 ・ゲーム世界・

 西園寺家の一人娘として生まれたため、莫大な権力を持つ両親に溺愛されわがままな性格に。

 婚約者に一目惚れして権力を使い自分のものにした。したがって婚約者は彼女の事を嫌っている。しかしあまり悪質な事をするタイプではないのでそこまで酷く嫌われてはいない。ただただ面倒な相手である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ