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カラス

作者: 名無し

青い空の下

私は今日も食べ物を探しこの町を飛び回っていた


そんな中で見つけた一つの公園

子供が滑って遊ぶそんな遊具の上にそっと止まる


遊具の前、長い椅子の隅に座る人

私の存在に気づいたのかその人は顔を上げた。

観察するようにこっちを見ている。そんな視線を無視して私はその人の隣に置かれた袋をじっと見ていた


私を見るその人が、手に持ち食べていた物。私はそれを狙っている


それに気が付いたのかその人は私を無視してそれを食べ続けた

反対の手には小さな四角い物を持っていた。その人はそれをずっと見ている


少しずつ・・・少しずつ・・・その人に近づく


座るその人の隣、開いてる場所に飛び乗った

袋を動かすこともしないで次々と袋から取り出すそれを口に運んでいる


顔は四角い物を見続けているが意識と視線がこっちに向いている

警戒しながら少しずつ袋に近づいた


突然、その人は顔を上げこっちに振り返った


見ていることは最初からわかっていた。驚くことはしない


詰まらなさそうにこっちを見るその人

四角い物を置き袋を掴むと中から何かを取り出した。それはさっきまでその人が食べていた物


取り出された食べ物は少し離れた地面に投げられた

私はそれに飛び付く、その人の様子を見ながら一回、二回とそれを突いた


その人は再び四角い物を見続けている

視線も意識も感じないがここでは落ち着いて食べることができない。地面に転がっていたそれを口に銜え空を飛んだ


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― 新着の感想 ―
[良い点] 餌を狙うカラスの目線で一貫して書いている点、登場する人間に動作だけで敢えて台詞を与えていない点が良いです。 [気になる点] ジャンルとしては「詩」に街頭する作品ではないでしょうか。 [一言…
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