天界へようこそ
「う、わぁ……」
思わず零れた感嘆のため息。
透明感溢れる空間には沢山の人が飛び交い、会話していた。
彼らが…神サマ。
本当にいたんだ、神様って。
驚きと感動の目で辺りを見回す。
「ようこそ、天界へ。」
前から人影が近づく。
目を凝らす。
「…茜、さん?」
彼女はあの人そのものだった。
しかし、かぶりを振る。
「私は、天野 葵。茜の双子の妹よ。」
思えば彼女より話し方も表情も穏やかだ。
「お待ちしてました。どうぞ、こちらに。」
「は、はい!」
…あれ?
この時、俺は疑問を感じた。
「あ、あの。失礼かもしれないですけど。」
「何なりと。」そうゆるりと微笑む葵さん。
「茜さんと葵さんはいくつなんですか?」
すると、瞬きを2回して、
「あぁ、茜があまりにも背が低いので違和感ありましたよね…ふふ。私たち、今年で21です。」
「に、にじゅういち⁉︎茜さんも⁈」
彼女は子供じゃないんだ…と衝撃を受けた俺にまた葵さんは、ふふ、と笑ったのだった。
「ちなみに神崎さんはここに来た理由を聞いていますかね?」
「あ、いえ。聞いて無いですが。」
「…大変申し辛いのですが…あなたがこの世界に来たのは、あなたはある方に殺されたからなのです。それも意図的に。」
「こ、殺されたんですか、俺⁈」
ある方って誰だ、どうして殺された、意図的って何だ…?
頭の中の疑問が消えないまま増えていく。
「驚かれるのも無理ありません。ですが、どうか受け止めてください。それから私共も誰に殺されたか、などはまだ捜索中です。」
「………は、はい」
「まだわからないこともあると思いますので、あなたのお世話係を紹介しますね。…こちらへ。」
「…初めまして。地獄から参りました、闇星 沙鵺と申します。よろしくお願いしますね、大夢さん。」
クールな顔立ちの女性。頭にはツノが生えている。
「地獄…?え、閻魔様…とか?」
「えっ……閻魔様………?…くっ、あははは‼︎…ご安心ください、そんな恐ろしい者ではないですよ、私。閻魔様もいませんし。」
「すいません、つい驚いて。」
まさかの大爆笑に恥ずかしさが増していく。
「とりあえず、まずは仲間を紹介しましょうか。あなたと同じ、神の仲間を。」
「…っ、はい!」
「ここがこれからあなたが暮らす空間よ。あなたもこの指輪をつければいつでも出入りできるから。これは生活に慣れ次第あげるわ。」
「っ、はい。」
そして、結界が外れ、三つの人影が見えてきた。