第47話「虚無のレシピと神味《ニヒリティア》」
神遺の台地《ネザ=フラウム》
王国の地図にも記されていない“失われた土地”。
そこは、過去に存在していた“第零王国”が神味に触れ、崩壊したと伝えられる禁域だった。
霧と忘却の魔法に包まれ、どんな者でも入った瞬間に「料理にまつわる記憶」が一部消えていく。
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ギル:「……なあ、サーシャって誰だ?」
サーシャ:「えっ……ギル、まさか……!?」
神遺の台地に足を踏み入れた直後、ギルは仲間・サーシャとの思い出を一部喪失。
同様に、ユウトもかつてセリオと交わした“最後の料理”の記憶が曖昧になる。
この土地にあるのは、世界で最も恐れられた神味――
神味
それを食べた者は、“料理に関するすべての記憶”を失うとされる。
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神遺の地を守る幻獣が出現。
無属性・無味・無感覚の存在であり、料理魔法の一切が通用しない“料理拒絶体”。
ユウト:「……まるで、料理を“否定”する存在だ。だが、それでも――」
ユウトはあえて“レシピを持たない即興料理”で挑む。
その場にある素材、仲間の本能的な連携、そして“残された微かな記憶”だけを頼りに完成させた一皿。
それは、《記憶再生のスープ》――
味はなくとも、仲間との“時間”を思い出させる料理だった。
ギル:「……サーシャの、笑い声……思い出した」
サーシャ:「私たち……戦ってきたんだよ、ずっと!」
最奥に安置された黒い料理壺。
そこに満たされていたのは、“すべての料理”を溶かし無へ返す《虚無の出汁》。
セリオ(記憶の幻影):「この味はね、“何もなかった日々”の味……」
ユウト:「でも、何もなかった中で……俺は料理を始めた。だから、無でも意味はある!」
ユウトは虚無出汁を取り込み、“逆調理魔法”を発動。
レシピを“忘れる”のではなく、“想い”で再構築する逆の発想――
それにより、神味を“記憶を消さない”形で封じ込めることに成功する。
ユウトが得たもの
・神味の完全封印(唯一レシピ非所持)
・逆調理魔法の習得
・仲間との記憶の再結合
・セリオの幻影から得た新たな記憶の鍵
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伏線と謎
・なぜセリオはこの神味を追っていたのか?
・神味を全て集めると何が起こるのか?
・神味が「料理」だけでなく「記憶」「魂」「世界構造」と結びついている理由とは?




