第45話「王都炎上とセリオの影」
王都カイゼル・グランメル
かつてユウトとセリオが一時通っていた、王国の料理魔法学府《エピキュリア調理学院》がある王都。
現在は世界各地から“神味”を求めて料理人たちが集まる中心都市。
その王都に、突如として謎の“黒炎”が立ち上る。
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「もう一度、この場所で決着をつけよう――」
王都を襲う“黒い炎”と同時に出現した、謎の影の料理騎士。
その正体は……死んだはずのセリオ。
だが、彼女の瞳は、何者かに“支配”されていた。
ユウトは王都を守るため立ち上がるが、
対峙したその料理魔法の“型”は、かつて自分に料理を教えてくれた“姉の技”そのものだった。
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王都の中央市場が“業炎”に包まれる。
料理魔法による攻撃で食材庫が次々と爆破され、住民も逃げ惑う。
そこに現れたのは《黒炎騎士団》――闇の料理魔法に操られた戦闘調理集団。
ユウトは、《黒炎の槍鍋》を使う戦士シェフと交戦しつつ、王都の大厨房に急行。
そこで待っていたのは、漆黒の調理服をまとうセリオ・アリアだった。
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ユウト:「セリオ……君は、死んだはずじゃ……!」
セリオ:「死んだ?そうかもね。でも“私の料理”はまだ終わっていなかったの」
セリオは神味探索の旅で得た“死神味”に呑まれ、
記憶を封じられた状態で《影の巫女》として再生されていた。
彼女が振るうのは、《冥炎刃》と呼ばれる黒い調理刀。
食材を“死後の世界”に送り、そこから蘇らせるという禁断の調理技術だ。
ユウトはセリオの攻撃を受けながらも、かつて彼女に教わった料理《陽炎のコンソメ》を再現。
その香りが、セリオの封じられていた記憶をわずかに呼び戻す。
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セリオ:「その香り……あなたが、ユウト……?」
一瞬だけ戻る、姉の優しい眼差し。
だがその直後、彼女の体から“黒炎”が暴走し、王都の空を覆う。
ユウトは彼女を救うため、
ついに伝説の調理刀を完全覚醒させる。
ユウトが得たもの
・セリオの記憶の断片
・冥炎系の調理魔法の知識
・王都防衛により「神味探求騎士」の正式任命
・次なる神味《煉獄味》への手がかり
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伏線と謎
・セリオはなぜ生きていたのか?
・封印された神味《冥界の果実》の正体
・《黒炎騎士団》を操る存在「黒炎主宰」の正体




