表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/50

第4話「騎士はステーキに涙する」

ユウトとルミナは、旅の最中、焼け野原に座り込むひとりの男と出会う。

黒い鎧に傷だらけの剣──その男の名は、グレイス・ヴァルド。王国騎士団に所属していたが、魔物の襲撃から民を守れず、すべてを失い、剣を折った男だった。


「もう俺には守る価値などない。戦う意味もない」

彼は自暴自棄になっていたが、ユウトは言う。「だったら、食ってから絶望しろ」

魔物“牙猪ファングボア”を狩ったユウトは、焚き火で分厚いステーキに仕上げる。香ばしい香りが森を包み込む。


ひとくち。

グレイスの目から、ぽろりと涙がこぼれた。

「……まだ、こんなに温かいものが、この世界にあったのか……」


ステーキには、体力だけでなく“心の回復”効果も宿っていた。料理は、命だけでなく心にも触れる――

彼は剣を握り直す。「この力、お前の料理を守るために振るおう」

こうしてユウトたちは、料理人・魔導少女・剣士という異色の冒険パーティを結成する。


その背後、王都では“禁じられた料理大会”の準備が進んでいた。

開催者は、謎の料理貴族アルカス・ノワール──かつて神の厨房を奪おうとした“堕ちた料理人”の末裔。


王都・竜の肉・料理で競う闘技場。

そして迫る、“神獣との再会”。


ユウトの料理は、ついに神と対話する段階へ――

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ