第36話「神味を狙う影──“黒衣の料理人”バルトと封神包丁」
神の味を巡る旅に、新たな“包丁”が切り込む──
それは、料理のためではなく、“神そのものを切り裂く”ための刃だった。
ナレーション
「神味を集める旅路に、ついに“もうひとつの目的”が交差する──
神を喰らう包丁《封神刃フラガ・クレイン》を手にした、謎の料理人が姿を現す」
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神域列島“カリオネス” 中央浮島《セレスの台座》
・神味の共鳴により、空間が一時的に歪み、かつて存在しなかった台座が浮上。
・神味を持つ者のみが足を踏み入れられる聖域。
・ユウトは、風と炎の神味の共鳴によって召喚される。
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黒衣の料理人
・年齢不詳。漆黒のコートと瞳を持ち、感情を一切見せない。
・包丁は、神味そのものを切断・封印できる唯一の神器。
・神味を「人類の進化を阻む“神の遺物”」と断定しており、全消去を目的としている。
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バルト「君が──“味に意味を持たせる者”か。
無意味な感情の寄せ集めに、神の力を閉じ込める。愚かだ」
ユウト「俺は料理で神に届くって信じてる。
味は、生きてる誰かの“願い”で完成するんだ」
バルト「ならば──君の味が、神の刃に耐えられるか試してみよう」
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“料理で神味をかけた一騎打ち”が開幕!
バルトの調理スタイル:
・無音調理。音すらも封じ、温度と空気抵抗のみで素材を分解・再構成。
・料理ではなく“封印構築”に特化した異形の包丁技。
ユウトの調理スタイル:
・風と炎の神味を融合する“二重属性調理”
・相手の無音調理に対抗すべく、“感情の音”を具現化する調理魔法を発動!
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ナレーション
「ひとつの皿に込められた、“想い”と“拒絶”──
これは料理ではない。“信仰と否定”の戦いである」
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料理完成!
【ユウト】
《神風炎魂のクレープロール》
──風の軽さと炎の熱を包み、中心に“食べた人の記憶”を転写する皿。
【バルト】
《封神の粥》
──神味を吸収し、あらゆる“味の記憶”を打ち消す“白”の料理。
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ミルティナ(判定役)「どちらが優れている、という問題ではない……
片や“神を超えるための想い”、
片や“神を否定するための意志”──」
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勝敗:引き分け
・バルトは神味の封印に失敗。
・だが彼の刃が、ユウトの《ソウルブレード》に干渉し、
神味の一部が“異空間に吸い込まれる”現象が発生。
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バルト「君の刃は、“意味”を刻む。
だが意味は、時に毒となり、人を狂わせる──
忘れるな、料理人。お前の優しさは、神には届かぬこともある」
(彼は黒き風に包まれ、姿を消す)
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台座には、バルトが残した封神の碑文が浮かぶ。
《神味とは、“記憶の牢獄”である》
《料理人よ、食卓に神を並べるな。神を喰えば、やがて己が焼かれる》
ユウトはその言葉を静かに見下ろす。
ユウト「……俺は焼かれてもいい。
ただ、誰かの“救いになる味”を作りたいんだ」




