第35話「灼熱の神殿《イグナイト・カテドラ》と、師が封じた業火の皿」
灼熱の神殿
・地の底、溶岩の大地に築かれた神殿。
・炎の神味が脈動し、内部は常に2000度を超える超高温。
・通常の生物は近づくことすらできない。
ナレーション
「記憶の奥に封じられた炎。
それは、師セリオが生涯で唯一“封印”したレシピだった──」
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セリオ「……この料理だけは、お前には継がせない。
なぜならこれは、“食べる者の命を削る”可能性があるからだ」
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料理神殿の巫女ミルティナからの依頼
ミルティナ「あなたの師匠が最後に封じた“炎の皿”──
その核心に、次なる神味が宿っています。
封印を解く覚悟は、ありますか?」
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神獣:紅炎獅子
・火属性最強の神獣。
・自身の炎が調理対象に触れると、味覚の概念ごと燃やしてしまう。
・セリオもかつて一度だけ対峙し、敗北している。
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ユウト「師匠が……この炎に、焼かれたのか」
ギル(魔法通信)「やめておけ、ユウト。これは“料理”なんてレベルじゃねぇ。
これは呪いだ。魂を焦がす炎に、正解のレシピなんてねぇんだよ」
ユウト「……それでも俺は、“師匠の封印”を、料理で超える」
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超高温調理技《灼熱懐炉術》
・熱耐性魔法と五感魔術を融合し、素材の“焦げる瞬間”を計測する究極の技。
・炎の流れを制御し、香気を爆発的に引き出す。
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ナレーション
「セリオの最後の技法──“魂を焦がす料理”
それは、食べる者の“後悔”を焼き尽くす、再生の皿だった」
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完成料理
【魂炎のグリル《セリオ・インフェルノ》】
・紅炎獅子の心臓肉をベースに、師の技術とユウトの包丁を融合した一皿。
・食べることで、“過去の一瞬”をやり直せる可能性が一度だけ訪れる。
・ただし代償に、記憶の一部を永久に失う。
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ミルティナ「これが……セリオが封じた理由。
あまりにも、“救い”が重すぎるから……」
ユウト「師匠。
あんたはこれを……誰のために作ったんだ?」
(セリオの幻影が一瞬、炎の中に微笑む)
神味が包丁に封印され、神殿の炎が静かに消えていく。




