第34話「天空神域《ヴァリエール》と、風の神味の捕縛」
神の味が眠る天空で──
料理人が刃を握るのは、ただ勝つためではなく、“意味”を味わわせるため。
天空神域
・神の風が渦巻く浮遊大陸。
・元は風の神が降臨したとされる地。
・風の神味が暴走し、天候・味覚・精神に干渉する異常地帯と化している。
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ナレーション
「神の舌に届く料理を作るため、
ユウトは空に浮かぶ神域へと辿り着いた。
そこに待っていたのは、意思を持つ“神の旨味”と、暴走する竜の影──」
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対峙する神獣:狂風竜
・風の神味に取り憑かれた天の竜。
・吸い込まれた者は、味覚と記憶を風に吹き飛ばされる。
・肉体は半霊化しており、普通の調理手段では素材として成立しない。
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ユウト「風が……暴れてるんじゃない……
味が、“想われること”を拒んでるんだ」
ミルティナ(遠隔魔術通信)「あなたが調理できなければ、神味は完全に消滅します。
世界から“風の味”が失われるのです」
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《ソウルブレード・アエリス》発動
──神域専用形態:空刃包丁モード
・風属性に特化し、空気を切り裂いて“気配”ごと調理する。
・狂風竜の“意識”に切り込み、味覚核を取り出すことを目的とする。
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ユウト「味ってのはな、ただ美味けりゃいいんじゃない。
誰かが“感じたい”って思ってこそ、生きるんだよ!」
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空中調理《風紋包丁流》発動!
・空中に浮かべた食材を、風の流れに乗せて調理。
・刃が風の流速を読み、温度と香気を同時に操作。
(ナレーション)
「一切れ、また一切れ──
神の風が刃に触れ、“思い出”として輪郭を帯びていく」
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完成料理
【風神のカルパッチョ《ゼフィール・ラプソディ》】
・狂風竜の“想い”を中心に据えた一皿。
・食べた者は、自分が“風”だった頃の記憶を体験し、深層感覚が開かれる。
ミルティナ「これは……風そのものの感情……?
味覚ではない、“存在の記憶”を……舌で感じる……!」
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神味フラグメント《スピリタス・ゼフィール》が、ユウトの包丁に宿る。
ミルティナ「あなたは……“風の旨味”を、料理に封じた初めての者です。
次なる神味──炎の聖域へ向かう資格を得ました」
ユウト「次は……“セリオの火”に向き合う番か」




