第33話「料理神殿からの召喚と、“神の味”の断片」
セリオのもう一人の弟子、レヴィ=ヴェルターとの激闘を制したユウト。
その料理は、技術を超えた「記憶と心の再現」に到達し、
会場を大いに沸かせた。
だが、ユウトの元に突如として届いたのは、金色の封蝋に神の紋が刻まれた《召喚状》。
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ナレーション
「王都セレスティアの空を越えて──
神の舌を持つ者が、次なる“料理人”の目覚めを呼ぶ」
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料理神殿
セレスティア北部の浮遊神域。
選ばれし料理人しか立ち入れない、神話に連なる調理殿堂。
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《五感の巫女》ミルティナ
・神殿直属の審味者
・五感魔術で料理の本質を「視・嗅・味・聴・触」で読む少女
・無表情だが、時折見せる好奇心の色がユウトを試す
ミルティナ「あなたの“味”……ほんとうに神に届くと、思っていますか?」
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神殿からの試練:「神の味の断片」採取
神饌とは、世界に七つだけ存在すると言われる“完全な味”の源。
その一つ、《風の神味》が、空の大陸にて暴走しているという。
料理神殿はユウトに告げる。
「料理人よ。
あなたの包丁で、この“神味”を切り出し、調理し、世界に再び平衡をもたらせ」
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神味の特徴:
・元は神が食した“概念的な旨味”
・味を感じる者の記憶と感情に反応し、姿を変える
・不完全な者が手を出すと、精神を壊す危険がある
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ユウト「俺は師匠の“最後の料理”を食べた。
その意味を知った今……神の味でも、きっと“人のため”にできるはずだ」
ミルティナ「……あなたの舌が壊れても、私は責任を取りません。
でも……見てみたいのです。
“神すら頷く”料理が、この世に存在するのかを」
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ユウトは新たな調理素材《神風の精肉》と《風竜の臓香》を受け取り、
天空へと浮かぶ大陸、《ヴァリエール》へと向かう──
ナレーション
「次なる舞台は、風の神が眠る空──
吹き荒れる神気の中、料理人の魂が試される」




