第26話「涙湖の姫と、水神獣の嘆き」
水上王国
湖に浮かぶ幻想の都市。
かつて神獣の加護で繁栄したこの国は、今や「涙を忘れた民」が支配していた。
セリーナ「……この国では“感情”を持つ者が、罪とされているみたい」
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水の姫料理人
エルフィナ
・ラクリア王家の姫であり、料理で感情を語る“異端の者”
・「涙を引き出すスープ」を密かに作り続けていた
・神獣の“泣き声”を感じ取る特殊能力を持つ
エルフィナ「人の心は、流れてこそ、生きる……でもこの国じゃ、それすら否定されるの」
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神獣
・水と感情を司る女神のような神獣
・長い封印によって「悲しみ」を溜め込み、暴走寸前
・その怒りは、大雨と洪水として街を脅かしている
ユウト「神獣を鎮めるには……やっぱり、料理が必要だ。
感情を、ちゃんと伝える料理を──」
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《封印解除・神獣の涙の聖域》
ユウトとエルフィナは、神殿奥深くにある“涙の湖”へ。
神獣の本体が眠る封印が、崩れかけている。
【神獣の声】「……ヒトヨ……ナゼ、涙ヲ否定スル……?」
ユウト「……違う。俺は、“泣いていい”ってことを、料理で伝えたいんだ!」
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《涙を流せるスープ》
・エルフィナのハーブと、ユウトの魂調理で作る特別なスープ
・神獣の魔素を受け入れ、「悲しみを流す味」を完成させる
エルフィナ「これは、“泣くことが罪じゃない”と伝える料理──」
ユウト「涙は弱さじゃない。“心が動いた証”なんだ」
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スープを捧げられた神獣は、その場で涙を流す。
湖が透明に輝き、国中の人々も次々と涙を流す。
【神獣の声】「……ワタシハ……ナクコトヲ……ユルサレタ……」
エルフィナ「ありがとう……これで、ラクリアは“心”を取り戻せる……!」
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神獣の一部を調理したユウトは、再び“次なる神獣の気配”を感じ取る。
それは、「炎と戦の神獣」。
彼が向かうのは、灼熱と戦乱の地。




