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第24話「味覚支配を超える者たち」

王都アリーナ・料理決戦専用ステージ《焔の円環》


巨大な調理舞台には、満員の観客と魔法中継が飛び交う。

“ただの料理大会”ではない──

ここは、「国家認定料理師」として王に仕える栄光を賭けた一戦。


アナウンス「王都料理大会・決勝戦──

ユウト・アリア vs ギル・ヴォラルド!!」



ギル・ヴォラルド


ギル

・“味覚支配術”を極めた天才料理魔導師

・感情・記憶・意識すら“味”で操作できる技を持つ

・かつてセリオを研究対象として裏切り、記憶崩壊を招いた張本人でもある


ギル「感情を込める? そんな不確かな味、僕には不要だ。

僕の料理こそが、絶対的支配の芸術だよ」




「記憶を呼び覚ます料理」


審査基準は“味覚によって、相手の記憶・感情を呼び起こすこと”。


ギルは“支配”。

ユウトは“祈り”で挑む──



ステージ全体が魔法陣となり、調理と魔力が融合。

火、風、水、音が料理と感情を表現する。


ギルは「制圧の赤ワイン煮込み」を展開。

香りが観客の感情を奪い、全体が恍惚とする。


ギル「さあ、僕の料理に“心”を差し出せ──」


しかし……ユウトは、静かに包丁を握る。


ユウト「俺の料理は、奪わない。“届ける”んだ」



ユウトの料理

記憶再現料理《セリオの想い出ポトフ》


具材は王都周辺の魔獣野菜、セリオと最後に作った味をベースに。

セリーナの手を借り、《メモリ・レシピ》に記された“想い”をすべて注ぎ込む。


調理のたびに、光の残像がステージに浮かび──

そこに、幼いセリオとユウトの姿が映し出される。


ユウト「これが俺たちの“記憶の料理”だ!」




ギルの料理を食べた審査員たちは一時的に感情を失い、支配される。


だが……

ユウトの料理を食べた瞬間、会場中が涙する。


審査員A「これは……亡くなった母の味だ……っ」

観客B「忘れてた……あの笑顔……」


ギル「ば、馬鹿な……支配が解けない!?

……“祈り”ごときが、僕の魔法に……!」




ステージに光が満ち、ユウトが勝利を手にする。


アナウンス「勝者──ユウト・アリア!!

その料理は、人の心を“解き放った”!!」




ギル「君の料理は……まるで“彼女”の味だ……。

そうか……君は“セリオの記憶”に導かれているのか……」


ギルは退場の直前、ユウトに謎の一言を告げる。


ギル「“神のレシピ”に……近づいているな、君は」


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