第2話「魔物の唐揚げは、希望の味」
森の中、ユウトが調理した“ジャングルチキンの唐揚げ”は村人たちの疲れと飢えを吹き飛ばした。サクサクの衣、あふれる肉汁──それは魔物の肉とは思えぬ、至高の一皿だった。
だが、村の神官が叫ぶ。「魔物の肉は呪い!それを食らえば魂が穢れるぞ!」
神の教えに縛られた村人たちは困惑し、唐揚げを前に手を止める。
ユウトは立ち上がる。「だったら、俺が証明してやる。料理には、世界を変える力がある」
彼の包丁──《ソウルブレード》が淡く光り、空気が震える。
ユウトは次なる魔物“火トカゲ”を討伐するため、ひとり夜の森へ踏み込む。
突如現れる“火トカゲ”は口から火炎を吐く獰猛な中型魔獣。ユウトは炎を避けながら、包丁で一閃。
「切るだけじゃねえ、“旨み”を解き放つんだ!」
スキル《魂の調理》発動。切り口から魔物の“エネルギー核”が現れ、料理素材へと昇華する。
村へ戻ったユウトは、火トカゲの“スパイシーグリル”を振る舞う。
「……うまい……体が熱い……いや、力が溢れてくる!」
村人は驚き、笑顔になり、神官までもが一口食らい呟く。「これは……祝福か……?」
その夜、ユウトは火のそばで語る。
「俺の目的はただ一つ。この世界中の料理を作って、食わせて、笑顔にしてやる。料理の力で、この腐った世界を変える」
だが、彼の“奇跡の料理”を遠くから見つめる黒いフードの男がいた。
「始まったな、“食の解放者”……この時代の料理人は、果たして最後まで辿り着けるか?」
──世界の運命を揺るがす、“料理を巡る戦い”が今、幕を開ける。