青春の時間~トキ~
高校生になり親友と呼べる奴がやっと出来た。
色んな部活の発表を見てツカサとカエデは、吹奏楽部に圧倒され感動し知らず知らず涙を流していた。
「なぁ…ツカサ俺と吹奏楽部に入らないか?」
「ああ…僕も、そう思ったさ」
意気投合した二人は、直ぐに担任の先生に報告し晴れて吹奏楽部に入部した。
だけど、ツカサは学校に来たり来なかったりでカエデはつまらない気持ちでいた。
担任に、事情を聞くも家の事情だからとはぐらかせた
次の日ツカサを問い詰めた。
(芸能活動でも、してんのか?それともバイトかな?)
そんな事を、頭の中を巡らせながらいた。
今日は、ツカサが学校に来ていて部活にも居たそんな中文化祭当時ツカサの姿は無かった。
午後になり吹奏楽部の出番が近付いていた。
遠くから見慣れた姿が見えカエデは、ツカサだと気付き走り抱きついた。
「今日来ないかと思ったよ」
「僕も、今日は楽しみにしてたから…。」
「行こう。始まる」
「うん」
出番が終わりツカサは、姿を消し1週間立っても来なかった。
イライラし始めたカエデは、久しぶりに来たツカサを殴り始めた。
「どうして、1ヶ月も来なかったんだよ!」
「君には関係ない事だね」
「んだとコラァ!」
ツカサの隣の席の女子生徒が担任を呼びに行き殴り合いは収まった。
また、ツカサは学校に来なくなり担任もクラスの皆も心配していた。
それからツカサは、また学校に来たり来なかったりして卒業の日を迎えた。
カエデの卒業文集に(俺は、有名人になる)と、書かれていた。
ツカサの卒業文集には(社長になる)と、書かれていた。
それぞれ卒業し10年後カエデは、国宝級のイケメン俳優になり雑誌やTVひっぱりだこ
カエデと怒涛に有名な社長ことツカサ国宝級のジャニーズ顔で世間は、カエデ派とツカサ派にわかれていた。
同窓会に、ツカサとカエデが姿を現した。
「何でツカサまで、有名人になりやがってーー」と、叫んだ。
担任の先生が久しぶりにカエデを慰めていた
帰る時間になりカエデは、ツカサを呼び出した。
「なぁ…何で、学校に来なかったりしたんだ」
「ごめん。僕小さい頃から家が貧乏で中学生の頃に、父親が作った借金に暴力団の取り立てにあって、父親は自殺して中学生のクラスの皆から苛めにあったりもした。だから、カエデと親友になれて嬉しかったけどまた苛めにあったら嫌だったから逃げてた」
「そうか。そうとも知らずツカサを殴ってごめんなさい」
「もう大丈夫さ!今は、お母さんと妻と子供達と幸せに暮らせているから」
「え?もう、結婚したの?しかも子供まで居るのか?」
「うん。幼なじみの優香里ちゃんと…ね」
そう言いツカサは帰って行った。