七
「へい、おまちどお。ゆっくりしてってはいね~」
「あぁ、ありがとう。」
「では、いただきましょうかね。」
「ええ。」
「そうやな。」
「「「いただきます」」」
ぱくっ……
「……っっっ!!おいっし~!」
うわぁ、予想以上に美味しいや。
「やっぱりみたらしはここが一番ですね。」
「おお、うまいな……」
「タレの塩梅がまたいいですねぇ……」
「ですねぇ……」
「……ふぅ、ごちそうさまでしたっ!」
久しぶりのみたらしがおいしくてもう食べ終わってしまった。
「んむっ!?もう食べたん!?」
「逆に山崎さんはまだなんですか?」
「え……総司はん、みたらし十本どこやったん……?」
「え?僕のお腹の中ですけど?」
え?はやくない?
「え、ちょっとはやない?」
烝さんもそう思ったらしい。
「山崎さーん、まだですかー?」
「ちょお待ちい!もうすぐ食べ終わるさかいに……!」
その言葉通りさっきのが最後だったようだ。
「いや~おいしかったですねぇ~」
「ですね~」
「ではそろそろ行きますかね。
え~と会計……」
「あっちですよ~」
「あ、ありがとうございます。」
……ご丁寧にどうも。
まったく……どんだけ自分で払いたくないんですか……
そのあと約束(?)どおり私がお金を払った。
「はい、これお釣りや。また来てや。」
「ええ、また来ますね。」
「おおきに~。」
「じゃあ帰りますk「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!」……おおぅ……どうやらまだ帰れそうにありませんねぇ……」
「ですねぇ……」
「やねぇ……」
どうやらお店の近くで騒ぎがあったようだ。
声の方向からしてあんまり遠くなさそうだな。
……しょうがない、行くか。
「行ってみましょう」
「ええ。」
「そうやな。」
そして騒ぎが起こって野次がたくさんいる中をかき分けて進んでいき、ぽっかり空いた空間が見えた。
そして、その真ん中にいるのは一人の私と同い年くらいの女の子と、女の子を今にも斬ろうとしている浪士だった。
……まったく、外道な……
しょうがない、目立ちたくはないが……
これから京の人たちにもどうせ知られてしまうのだから別にいいか……
「すみません、総司さん、烝さん。ちょっと俺をみんなから見えないように囲ってくれません?」
「え、別にええけど……?」
「なんで急に……?」
と言いながらも私を囲ってくれる。
パチンッ
指を鳴らして、髪と目の色を元通りにする。
「「え!?なんで……!?」」
二人はびっくりしていた。
まぁ、それもそうか。
せっかく今まで染めてたのになんで、って感じだよね。
……でも、これにもちゃんと私なりの狙いがあるんだよねぇ。
「まぁまぁ、それは後でわかりますよ。」
私は今気配を完全に消しているので私を最初から認識していた総司さんと烝さん以外の人に私は見えていないだろう。
たぶん二人は今私の気配がなくなったことに気が付いているはずだ。
なので私は堂々と浪士に近づく。




