五
「じゃあ、甘味処行きましょう!
どうせ土方さんのお金ですし。」
……ほらね?
「い、いやいや、流石にダメですって!」
土方さんのを甘味なんかに使ったらどれだけの雷が落ちるか分かったもんじゃない。
「いいんですいいんです。
ほら!行きましょう!!」
あんた怖いものなしか!!
「す、烝さぁん……」
烝さんしか頼る人いないのよ……
……お願い、総司さんを止めて……
お願いだから頷かないでよ……?絶対……!!
「おお!それええな!行きまひょ!」
ぬ、ぬぉおぉぉぉぉーい!?烝さーん!?
「す、烝さん……?何を……?」
「ええやん、時雨はこっち来たばっかやのに色々とあって疲れたやろ?
息抜きと思って食べてこうや。」
……確かに疲れたのは確かだし、色々とあったよ……?
でも……さすがに土方さんのを勝手使うわけには……
「う、うぅ……分かりました……
……でも、お金は俺が払います。」
流石に土方さんのを使うのは申し訳ない。
自分が食べるのだから自分で払わなきゃ。
「え?時雨お金持ってるの?」
まぁ疑問に思いますよね。
「ええ。さっき見た時あっちで使っていたものと全く同じだったので使えるかと。
どうせあまり使うこともなくてめちゃくちゃ余ってるので。
お小遣いとかも結構もらってましたし。
あ、あと今まで働いてたお給料とかもあるので……うーん、……っす――――――――」
一旦、空を見上げて深呼吸をしてみた。
「――――――……あー、……これ……けっっっこうありますねぇ……」
考えたくないくらいあるよ……
天皇の近衛……つまりこの時代で言う禁裏御守衛は給料が良いからね……
私はその他にも太陰様の側近もしてたし……
「……どのくらいあるんです?」
「……あー……そうですねぇ……四国の土地全部買えそうなくらいあるんじゃないですか……?」
昔四国の土地全部買ったら一体いくらくらいするのか調べたことがある。
……約九億両。
やばいよねぇ、九億ってさ?
ちなみに一両あたり十万〜十五万円くらいだと思ってくれるといい。
…………いや、これ結構やばいよねぇ?
「……え、ウソ……」
「……うそやろ……?」
二人が絶句してるよ……
「……ガチです……」
これ、マジなんです……
てか軽く十億両超えてるんじゃないかな?
なんなら四国だけじゃくてあと何県かの土地も変えちゃうんじゃないかな?
今考えたら皇子達……いくら唯一の妹だからかわいいんだとしてもあのお小遣いの量ってやっぱおかしいよね?
ちょっと私にあげすぎじゃない?
…………あっ……!国庫崩壊してないよね!?
大丈夫だよねっ!?
私のせいで国庫崩壊とか絶対やだよ!?!?
しかも預けるよりも金庫に入れるよりも何よりも安全なインベントリに今まで入れてたもんだからこっちに全財産持ってきちゃったよ……
いや……今考えたらこわ……
私いつも十億両素っ裸で持ってたってことだよね?
こっわ……
……うん、もういいや。思考を放棄しよう。
うん、そうしよう。




