二
「あーm……ふぁい??」
口を開けた瞬間ストップをかけられた
「「「「「……んっ??????」」」」」
土方さん以外のみんながんっ?って顔してる
……なんでだ
「ま、まさかそのまんま食べるとか言わねぇよな……?」
「え?そのまま食べますけど?」
「「「「「…………は、はぃ?」」」」」
「ちょうど貧血気味ですしね。ちょうどいいかなと思いまして。」
「ちょうどよくねぇよ、何言ってんだよ、腹壊すぞ」
「狼なんで壊しません。と言うか獣人なんで?」
「……あ、そう……」
皆は思った
……時雨に常識を問うてはいけないと……
「ちなみに一応聞いておくけどその肉って何の肉?」
((((( 勇気あんな、総司…… )))))
スンッ
と匂いを嗅ぐ
「……えーと、……魔も……ンンっ!……とても美味しい鹿肉?」
正確に言うと……ジャイアントディアーの肉だ
そう、魔物。
実は人が誕生してから長年に渡り溜まりに溜まった人々の黒い思い ――――苦しみ、憎しみ、悲しみ、恨み、怨み、嫉妬 ――――などがあの戦争で爆発的に上がり、ついに瘴気として出てきたのだ。
ちなみに言うと各国各々で起こった戦争や諍い、第一、第二次世界大戦が起こって上がっていったのもあるんだけどね。
で、もちろん苦しみ、憎しみ、嫉妬、なんてものは獣人も持っている感情だし、戦争や諍いも当然しているわけで、
で、その瘴気溜まりから魔物が出てきているのだが、それを皇国騎士団でたまに討伐しに行ったりして実は肉が大量にインベントリの中に入っていたりする。
そして魔物は肉に魔素が含まれているので普通の肉より美味しいのだ。
……食べれるやつはね。
蟲系は食べてもまずいだけだから普通は食べない。
素材だけ取る感じかな
「何それ。その間がすっごい怪しいんだけど。……てかなんで疑問形なのさ」
いや、嘘じゃ無いもん。ほんとにおっきい鹿だもん。ジャイアントディアー。
「……美味しいんですよ?」
「……でも焼くとか何かしようよ?」
「絵面的にな……?」
「んー……じゃあ、こうしましょうか。」
パチンッ
と指を鳴らす
するとそこにいたのは ―――――
――――― 白くて綺麗な一匹の狼だった。




