六
「え、時雨、それ真面目に言ってる??」
「?えぇ、私は至って真面目ですが」
「……時雨ってさぁ、天然って言われない?」
「は?何言ってんですか?言われたことありませんよ」
「マジかよ……」
「で、どうなんですか?あ、私のことは気にしないで大丈夫ですよ?どうせ男の姿なんですし、気にならないでしょう?」
「いや、俺らがね……!?!?」
「どうせ見ても減るもんじゃ無いんですし」
「ぬぉぉぉぉおぉぉおぉぉおぉぉぉぉ!!!駄目だ、この子危機感と言うものがまったくと言って無いっ!!」
「……時雨……」
「……何ですかその残念な子を見るような目は……」
「いやね、……君、ほんと…………はぁ……」
「だって皆さんが先に入ったら俺入るのすごく遅くなるんじゃないですか?
それに1人で入ってたら1人で入ってたで怪しまれる可能性大じゃないですか」
「う……それは、そうだが……」
「あんまり……なぁ?やめておいた方がええんちゃうかなぁ……?」
(俺以外の人に見られた無いしなぁ……でも俺は見たいしなぁ…………あぁ――――!!!もうっ!どないすればええんや!?!?!)
「むぅ……じゃあ私にお風呂入るなって言うんですか?」
「いや、そうじゃなくてやな……?」
(いや、ちゃうねん。気付こうや?)←無理
「まぁ、時雨がいいならいいんじゃないか?」
「「「「「芹沢さんっ!?」」」」」
((((ちょ、何言ってんの(っとるんや)この人……!?!?))))
「わぁ、さすが!芹沢さんは話が分かる!!
そうですよ、私は別に大丈夫何なんですから。全然気にしませんよ」
「まぁ、時雨がいいならいいか……」
皆は諦めると言うことを覚えた……
そして時雨は案外頑固だと言うことも……
「やったぁ!これでお風呂入れるっ!!」
「そんなにお風呂入りたかったん……??」
「うんっ!!」
いやね、べつに男になれなかったら全員男という中に無理矢理にでも入ろうなんて思わなかったわけですよ。
だって生活魔法使えるし。
でもやっぱり(前世の頃のように毎日お風呂に入ってた)日本人としてはあのあったか~いお湯に癒されたいわけですよ。
わかります? この気持ち。
まぁ皆さんならもちろんわかりますよね?
――――え? 虐待受けてた幼少期の頃はどうしてたのか?
いやだな、そりゃもちろん魔法ですよ、奥さん。
小さいころから魔法が使えたんだよね。ほら、前世の時ってラノベ?だったよね、が流行ってたじゃない?
だからこっちの人たちより想像力マシマシなわけですよ。
しかも『これが俗に言うチートってやつか!!』って思わず叫びそうになっちゃいましたよ。
なぜなら、全属性魔法適性があったから。
――――ということで(?)お風呂って結構入ってたんだよね。
土魔法で風呂作って水魔法であったかいお湯を出す、みたいな。
あぁそうそう、水とか火とかで作ったお風呂も中々映えててよかったなぁ~。
あ、さっすがに直じゃないよ!?
空気魔法って言って空間魔法と名前が似てるけど何となく違う、なくてもいいし困ることはないけどあったら確実にいい、みたいな言われようのちょっとよくわからない魔法だ。
主に空気を操っていて、風魔法と一緒に使うと空が飛べるし、海の中で空気を生成して呼吸する、なんてこともできるし、さっきも言ったみたいに魔法を包んで遊ぶこともできる。ちなみにおすすめは火魔法か水魔法か上位魔法の氷魔法。
なんでかっていうと単純に火魔法だと冬は持っててあったかいし、水か氷魔法だと夏は首に巻いておくとひんやりして気持ちいから。
皆も魔法が使えるようになったらやってみて。楽しいし便利だよ。




