四
「……その説明をする前に……まず、新見さん、」
「ん?」
「あなたは……長州の、間者でしょうか?」
超ド直球に聞いてしまったがまぁいいだろう。
まず、これは絶対に確かめなければいけないことだ。
これを確認しないと新見さんが間者だった場合長州にまでその情報がいってしまう……それだけは絶対に避けねばならない……
「「「「「「はぁ!?!?」」」」」」
「はぁ!?なんで急にそうなるんだ!?!?俺、なんかしたのか!?!?」
「……いいえ。この様子じゃ、間者じゃあ、なさそうですね。」
「おい、時雨、何でそんなすぐわかるんだ?」
「普通この場合間者からしたらとても焦るでしょう?で、そこで焦らないように平静を保とうとするはずです。……が、新見さんは……心の揺らぎがなく、普通にただ焦ってただけだったので間者ではない、と判断したわけです。それに普通は話をあえて逸らしたりしますが、新見さんは逸らすどころか『俺が何かしたのか?』と自ら言って自ら傷を開いたわけですから「うっ、」間者ではない、と……ね。
私だったら「いいえ?」とか「間者では無いです」と即座に答えたでしょう。
こんなに間者に向いてない人中々いませんよ。」
「う……あ、あのなぁ、もう少しやんわりとだな……?あの、もう少し歯に衣を着せるとかさぁ……?ま、まぁ、間者に向いてないことはいいことなんだろうが……」
「なるほど……では、新見を疑ったわけは?」
「そして誰も俺に反応しない……!」
「「「「…………」」」」
そしてなお無視される新見であった
「…………。その話はまた後で。
……で、次に芹沢さん、あなたは、この組の脅威になるお方でしょうか?………………それとも、この組の為に自ら泥を被って鬼になろうとしているお方でしょうか?」
「「「「「????」」」」」
「さぁ、どっちだろうなぁ?」
「……惚けないでくださいよ。
街で暴れているのは悪評でもいいから浪士組の名前を広めるため??「なっ!」街の人からお金を巻き上げてるのは何処の何の誰のためでしょうか?あなたが使うため?「……」それとも、この組のため?」
「……お主は……どこまで知っておる?」
「さぁ……?どこまででもなのかもしれないし、ここまでなのかもしれない。」
「それはどういう……いや、……お主は……何者だ?」
「俺は……いや、私は……未来から来た者ですよ、芹沢さん。」
「……未来、か……」
「未来……だと!?」
「ええ。それも、約約一万三七〇〇年後の未来から、です……」
それから私は芹沢さん達に
自分は人ではなく獣人というものであること、
本当の性別は女であること、
魔法が使えるので男に変装していたこと、
昔虐待を受けていたこと、
前世の記憶があること、
母親に売られたこと、
私が天皇の養子に入ったこと……などなど
生まれてから死んでこっちに来た経緯を話した
「そう……か。お主、女だったのだな。」
「嘘では無さそう……だよなぁ、
……ってか魔法なんてもん見せられたら信じるしかないよな。」
さっき嘘では無いと証明するために魔法を見せたのだが、すっごい驚いていた。
そりゃそうだ。私も前世から転生してきた頃はすっごい驚いてたんだから。
「そう言ってもらえてよかったです。」
「なぁ、時雨。」
「はい?何でしょう、土方さん。」
「いや、さっきの話……本当なのか?」
「……と、言いますと?」
「芹沢さんの悪行のことだよ」
「……さぁ、どうでしょうね?私に聞かずとも目の前にいらっしゃるのですから御本人に聞いてみては?」
「……芹沢さん」




