三
少し烝さんの部屋でのんびりしてから言われたとおり土方さんの部屋へ行った
「失礼します。土方さん。時雨です。」
「お、来たか。入れ。」
「失礼します」
「時雨、遅いよー」
「あれ、総司さん?あ、皆さんも呼ばれてたんですね?」
土方さんの部屋には幹部が揃っていた
「あぁ」
「そうだぜー」
「そうそう」
「で、えーと?」
「あ、そうそう、用件だが……まず、お前、隊士達に本当のこと言うのか?」
「……と、言うと?獣人のこと、ですか?」
「あぁ。」
「んー、そうですね、皆が皆貴方達のような人ばっかりじゃ無いでしょうしね、
そもそも、信用がまだできない人もいるのでまだ、言いません。
……ただ、そうですね、
間者を排除した時には言おうかと。」
「「「「間者……」」」」
「やはり、いるのか」
「ええ、いますね。
ただ、今のところ変な動きは無いのでは?」
「……あぁ。まぁ、そう、だな。」
「あ、ちなみに間者は佐伯と荒木田、楠、御倉井含む計六名です。」
「……やはりあやつらか。情報提供感謝する。」
「いえ、俺はもう、この組の一員ですから。」
「そうだな。」
「……ええと、それで……
しばらくの間は間者らの様子を見てみましょう。
こちらとしても戦力は多いに越したことはありませんしね。
あ、芹沢さんたちには誤魔化しが効きそうにありませんからね、言っちゃってもいいかなぁ、って思ってるんです。」
あの人達、悪い人には見えないしね。
「あぁ。そうなんだよな、
……って、あぁ!?芹沢さん達に言うのか!?」
……土方さんはそう言うけれど、
芹沢派の中で本当に危険視しなければいけないのは芹沢さんじゃない。
佐々木愛次郎とその恋仲、あぐりを斬殺する……
……そう、佐伯又三郎だ。
コイツは特に注意せねばならない。
長州の間者っぽいしね。
こういうのはきちんと始末しないとね?
「……ええ。言おうかと。」
「はぁぁぁー……」
(コイツ、危機感というものが全くもってねぇ……!!)
「?……でも、もしも間者が邪魔してきた場合は……言ってください。私が……いえ、俺が排除致しますので。」
――――その時、時雨の瞳孔が縦に割れた――――




