二
「……んで、ここが俺の部屋な?大丈夫か?覚えたか?」
今、私は土方さんに屯所を案内して貰っていた。
ふーん、ここが土方さんの部屋ね。
やっぱ副長なだけあってちょこっとだけ広いのね。
「はい、何とか覚えました。」
覚えないと色々と後から不便だろうから部屋の位置や台所、井戸などの位置を反芻して頭に叩き込んでおいた
「マジかよ……」
(冗談で言ってみただけなのにマジで覚えてるとか……こいつ記憶力どうなってんだ??)
「まぁ、いいか。それより……
えーと……お前の部屋は……どこにすっかなぁ〜。」
「あ、数日間は寝なくても大丈夫ですよ。
一週間とか。
なのでお気になさらず。
あと場所もそんな広くなくても大丈夫です。
なんなら押入れとかでも大丈夫です。
どうせいつも刀抱いて座って寝てるので。」
「はっ!?そんなんで寝れんのか??」
「逆に刀抱いて寝ないと悪夢見るんですよ」
「そ、そうか……」
……その時……
「……副長。」
上から烝さんが出てきた。
「うおっ!山崎!?どうした!?」
「いや、時雨は俺の部屋使うたらええんちゃうかな?思て。流石に部屋ないからって他ん隊士どもと雑魚寝っちゅうわけにはいかんやろ?
押入れに入れるんは可哀想やし。
それに俺はあんま使うとらんしな。」
「あー、それはアリだな。じゃ、そうしてもらえるか?」
「分かりました。」
(マ、マジで!?す、烝さんの!?部屋に!?住む!?!?い、良いのかなぁ!?
しかもあんまりってことはたまに一緒って……こと、だよね!?!?)
……実は山崎はそのことを狙っていたりする。
そしてあわよくば時雨と寝たいなぁ、なーんて事を思ってたり。
しかもなんと無意識無自覚で、だ。
なんて恐ろしい。
「じゃあ山崎、案内してやってくれ」
「了解です」
「あと時雨は山崎の部屋に行ってみたらあとで俺の部屋に来いよ?」
「あ、はい、分かりました」
◆
ー山崎の部屋へー
「ここが俺ん部屋や。箪笥やら何やらは自由に使うてや。」
おお、さすが監察方の部屋なだけある。
すごくわかりにくいとこにあるな。
「烝さん、本当何から何までありがとうございます……!」
「いやいや、ええんで。……あ、そや、時雨」
「はい?何でしょう?」
「その、敬語やめてくれへん?」
「え?あー……はい、……あ、うん、これはもう癖なので……ンンッ、だから、頑張って直しますね……じゃなくて、直すね?」
「うん。おおきに!」
この笑顔たまらん……烝さんは私を殺す気かな?
「ほな、また後で」
「あ、はい、じゃなくて、うん!またね!」
にこっ
「ッッ〜!////」
「?烝さん?」
「あ、や、何でもあらへん!ほな、またな!」
「うん!」
(あ――――――時雨可愛すぎやろ……やば……鼻血出るかおもたわ。あ、やべ、出そう……)
そうやって鼻血を必死に抑える山崎さんでした。




