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新撰組の狼 ー前世の記憶がある白狼獣人の女の子は死んだと思ったら落ちた先はまさかの幕末の新撰組の屯所でした!?ー  作者: 夜霜冰月
新撰組(まだ壬生浪士組)メンバー

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パチンッ

と指をならす


すると、一瞬ののち、()()()男に変わっていた。

ガタイも少し良くなっているし、身長も五センチほど伸びた。

あ、もちろん喉仏がついてるので幾分か声が低い。


あの…………男の人についてるものも……

……もちろん、ある。


(それって大丈夫なやつなんだろうか……

ちょこっと犯罪臭がするんだが……)


まぁ男になったのは初めてじゃないのでそんなに抵抗はないのだが。


そして、当たり前だが()()に変化したのであの獣人特有の耳と尻尾はない。


ちなみにあっち(未来)()()になれるのは私を含め六人しかいない。


何故かというと、この変化魔法には"イメージ力"を非常に必要とするからだ。


私たちは前世の記憶があるので余裕で変化できるのだが、未来の人たちは見たことがない。

というか、そもそも人間の存在自体、御伽話だと思われている。


なので"人間"になることは不可能なのだ。


まぁなったところで何のメリットもないっていうのもあるのだけれどね。

性能は変わんないから。


「「「「「え?」」」」」



まぁ、びっくりしますよねぇ


「うーん、なんといえばいいか……

えーと、私……じゃなくて、僕は約一万三七四十五年後の未来からきたんです」

一応性別の差別化のため一人称を『僕』に変えておく。


「「「「「み、未来ぃぃぃいぃい!?」」」」」



「はい、未来です。

未来では先ほどの僕のように、耳としっぽがついています。獣人、と言うんですけれど……

そして獣人は魔法が使えるんです」



「「「「「ま、魔法!?」」」」」



「ええ、そうです。さっき僕が使ったのも魔法です」



「「「「「は、はぁぁぁぁぁ!?」」」」」


「ま、そうなるよな」

と少し呆れたように土方さんが言う。


「僕も最初はびっくりしましたからねぇ」

でも嘘をついてる感じでもありませんでしたしね、

と沖田さんが笑いながら言う。


まぁ混乱するなと言われる方が難しいよね。


「じゃあ、その、着物に似てるけどちょっと違うのも未来の服なのか?」


「あ、これですか?これはですね太陰様が僕に似合うようにって作ってくれたものです。

皇族の側近には主人が側近に服を一つ作るしきたりがあるらしいんです。

なので未来だから、というよりこれは僕だから、って感じですかね」


平民は普通の着物だ。

もう少し後の時代に生まれてなくて良かったと心から思った。


多分洋服になるんだろうし。

洋服だったら絶対怪しまれてたよ。


……まぁ今もちょこっと洋要素というか軍服? 要素が入ってるんだけどね……


私が来てる服はベースは着物と袴だが、腹の部分には先ほども言ったように十四葉一重裏菊が描いてある帯をしており、袖部分は分かれていた。肩は出ていて、ぴっちり二の腕にはめるような形をしている。それに加え、腰回りに弓を入れておくための筒を付けておくためのベルトをしており、そのベルトには側面にフリンジが付いていた。袴の上に重ねられた布は、前が華国で男性が主に着ている服の一部にある、蔽膝に酷似していて、後ろは膝よりやや上からスリットが入ったスカートや平安時代の衣装、十二単の()を膝下くらいまで短くしたかのようなもので、その上にさらに金のアギュレットを弓が入った筒につなげているという、妙な凝りぶりを見せている服であった。


「ま、そうもなりますよね」

と沖田さん


「太陰様って誰だ?」


「あれ、言ってませんでしたっけ?皇太子殿下ですよ」


「あぁ、そうか。お前皇太子に仕えてたんだもんな」


……もうツッコむのも諦めたらしい。


「しかも蒼月さん、めっちゃ強いらしいですよ?」

とワクワクしながら喋っている沖田さん。



「「「「あき???」」」」



「?……あぁ、そういえば自己紹介まだでしたね。一条蒼月と申します。よろしくお願いします」


「い、一条!?」


…………またそこからかよ……



そして全員にさっき土方さんたちにした話をもっかいした。


虐待を受けていたこと、

前世の記憶があること、

母親に売られたこと、

私が天皇の養子に入ったこと……などなど。

生まれてから死んでこっちに来た経緯を話した。


「……苦労したんだね」

と多分山南さんが言う。


「ずっとここにいていいからなぁ!!」

と号泣しながら言う近藤さん。


あのー……、鼻水垂れてますよー?


そっと手ぬぐいを差し出してあげた。



———あ、返さなくて結構です。鼻水付きは要りません。はい。



「……そういやお前、父親はいねぇのか?

いや、いるだろうけど。

父親知ってんのか?」


父親は誰なのかと聞いてくる土方さん。


……なんとも急ですねぇ……


……、いや、ホント、痛いトコついてくるよねぇ……


これを()で聞いてきたのならば彼はもはや天才だろう。



……だって……


「?父親ですか?


……あぁ、父親?」




私の父親は…………




「天皇陛下ですよ」



……天皇、だから――――――。



「「「「「「「はぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」」」」」」

 


今日一番の奇声が上がった。


「…だからうるさい…」


お願いだからこんな狭いところに皆で叫ばないでください……


私の耳が死ぬ……





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