二
「ところで……上に誰か、いますよね?」
少し気配がある。
あと、人の匂いはどうしても消せないものだ。
消そうと思ったら消せるが、それ用のファブ◯ーズ的なものが必要な為、ここの時代の人は土台無理な話なのだ。
監察方……の、山崎烝さん、あたりかな?
あれ?でもこの人この時期からいたっけ?
んー、まぁ最初はほとんどの人から知られてなかったって言うしね。
入隊時期も曖昧だし。
「「!?」」
「……はぁ、気づいてたのかよ……」
「?はい。起きた時から気づいてましたよ?
私達獣人に気づかれないようにするなら匂いも消さないといけませんからね?」
「「匂い?」」
「ほら、私獣人ですから。鼻がいいんです」
「あぁ、」
「なるほど」
(……いや、匂い消すとか無理じゃね?)
と土方は心の中でそっと反論したのだった。
「ま、いいや。(えぇ……いいんですか……)山崎、出ていいぞ?」
ガタッ
あ、やっぱ山崎さんなんだ?
シュタッ
天井の一部を外して上から人が出てきた。
おわっ、忍者みたいっ!
……私の仲間にもこうゆう人いたけど……
「すみません、気づかれてしまって」
……あ!この人、私と一緒か!
「いや、匂いは……仕方ねぇ(笑)」
「……何笑ってるんです?」
山崎さんが急に笑った土方さんをぎろりと睨んでそう言った。
「いや、」
少したじろいだ土方さんを無視してにこやかな顔でこちらを振り返り、自己紹介をしてくれた。
「まぁ、いいや、俺は山崎烝って言います。
よろしくお願いします。」
と言った山崎さんと顔を合わせて身体中に電流が流れたように痺れた。
――――あぁ……




