五
さて、幕末の有名人殿たちは一体、どう出るかな?
「「は?」」
「っ!ふざけないでください……っ!!」
と沖田さんが首に刃を食い込ませ、皮が切れた。
鮮やかな色をした血が、ぽた……ぽた……と服に垂れる。
おおう、そう来ますか~
「っ!」ん、なんかこの感じ懐かしい~
「っおい!総司!それはさすがにや「はぁ……別に誰もふざけてないんですけど?」
てかなんでこんな時にふざけなきゃいけないんです?
と言いながら軽く腕を横にひいて手首についていた鬱陶しい縄をちぎって―――今考えたらここは幕末ってことになるんだから鉄なんかでできた鎖とか、まぁ、あるわけがないよね。それに魔力封じの魔道具なんて論外だし―――首元につけられた刀を、無駄な力を込めずにすい、と手で軽く払い除けた。
その時に、少し皮が切れてしまったが、あまり気にしていない。
なぜなら……
「「なっ!?」」
「あー痛い痛い…………とでも言うと思いましたか?」
……私は、治癒魔法が使えるから。
首と手に治癒魔法を施す。
それに、実は私、小さいころによく殴られたりしていたので痛覚があまりない。
……と、言うよりは我慢しすぎて痛覚を感じなくさせる方法を覚えてしまった、というほうが正しいか。
「「は???」」
さすがの彼らもこれには驚いたのか、しばしハトが豆鉄砲を食らったような顔をしていた。
今、めちゃくちゃ隙だらけですよ~?大丈夫ですか~?




