一
「えぇ……?ここ、どこ??」
そう一人呟くと
「……あ!目、覚めました?大丈夫ですか?」
まさかの返事が返ってきた
………………いや、誰っ!?!?
―――なんかものすごい物騒な言葉が聞こえてきましたけど。
と笑いながら急に声をかけてきたのは美青年という言葉がピッタリなイケメンくんだった。
笑ってはいるが、心の底からは笑っていないなぁ。
と思い目を細めた。
「あれれ、結構鋭いんですね?
ふふっ、貴女、面白いですねぇ」
自分でも初対面の人や嫌いな人にこんな顔をしている自覚がある。
―――小さい頃は特にそんな感じだったからわかるよ。
だからこそ彼の笑顔が外側だけの笑顔なのにはすぐに気が付いた。
……でもなんで分かったって分かったんだよ……逆に怖えぇわ。
「……そうでもないですよ。貴方も中々鋭いじゃないですか。
……ところで此処、何処です?」
「んー?ここー?壬生浪士組の屯所だよ?」
ン???
「は、はい?い、今、もし、かして……
……壬生、浪士組の……屯所、って……言いました?」
「ん?うん。言ったけど?」
やっぱり壬生狼って女子からしたら怖いのかなぁ?
と独りごちている男性を放って私は思考を停止させてしまった。
でも、考えても見てほしい。
そりゃ、そうなるって……
……誰でも。
……ねぇ?
…………うん、やっぱありえない。
いや、いやいやいや、ありえない。
絶ッッッッッッッッッ対!ありえないッ!
何故ありえないかって?
それは、
壬生浪士組、すなわち新撰組のことはこの時代では私と私の五人の仲間達計六名しか知る人はいないのだから……
…………あっ…………
まさか……
い、いやいやっ!
それこそ、ないよねっ!
うんっ!
幕末に……
……タイムスリップした――――
―――――だなんて……、さ?




