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1話 行きつけのスーパーに美少女がいた話

これは前に書いた短編"スーパーのレジでバイトしている学校一の美少女が夕飯を食べに家に押しかけてくる話"の連載版です。

 学校終わりの午後6時、今日も僕─小清水 翠(こしみず みどり)は家の近くのスーパーへ、夕飯に使う食材を買いに来ていた。


 今日は月に数回ある短縮授業の日だった。

  

 先日、父親の急な海外赴任が決まり、母がそれを心配して最初の数カ月だけと父についていった。


「まだ高校1年生の翠を数カ月一人にするのはどうなんだ。」

 

 と父は心配してくれていたが、僕は

 

「家事は一通りできるから僕は一人でも大丈夫だよ!それよりも僕はドジな父さんが海外で殺されちゃわないかの方が心配だから母さんがついてってくれると安心だなぁ。」

 

 と父を心配する姿勢を見せた。


 実際は一人暮らしに少しだけ憧れていて、ちょうどいい機会だと考えたのが理由なのだが。


 なんにせよ、殺されるかもという僕の言葉を聞いた母は父についていく意思を確固たるものにしたようで。


 一カ月前、父とともに遥か海の彼方に飛び去って行った。


 


 そんなこんなで一人暮らしを始め、実際にやってみると案外おぼつかなかった家事にも慣れてきたころ。


 冷蔵庫の食材が切れていることに気づいた僕は、夕飯の食材を買いに近所のスーパーマーケットに足を運んでいた。


 普段からよく利用しているこのスーパーは品ぞろえも悪くなく、利用客や店員に主婦やご高齢の方が多いからか店内の雰囲気が落ち着いていてとても気に入っている。


 そんなホームグラウンドともいえる場所で、僕は慣れた手つきで食材を買い物かごに入れていく。


 そして一通り必要なものをかごに入れた後、早歩きでレジに向かっていき、レジにかごを置いた。


(あっ、つい買いすぎちゃったけど金、足りるか?)


 そんな時、ふと財布の中身に不安を感じ、もう遅いと思いながらも財布を開き、中身を確認した。


(よかった、これならギリギリ足りるか。)


 安心してふぅと息を吐くと、不意に前から声をかけられる。


「ふ~ん、今日はカレーなんだね。」


 そこには見覚えのある美少女が立っていた。

お読みいただきありがとうございました!

前に書いた短編が思ったよりも好評だったので連載化いたしました!

未読の方はそちらもどうぞお読みください!

あちらは二人が出会って少し経った後のお話ですが、こちらは出会いからゆっくりと書いていきます!気長にお付き合いいただけると嬉しいです!

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