1/4
Prologue
「結婚するしかないだろ」
「最初から選択肢ないみたい」
「でも間違ってないだろ?」
「…そうかもね」
「じゃあそんなかんじで」
どこか気怠そうに返す彼を見た。
きっとこの人は私を愛しているわけじゃない。
“出来てしまった”から結婚をするだけ。
それ以外の選択肢がお互いになくて、だから選ぶしかない。
でも、だけどね。
そんなどうしようもないあなたを、私は好きで仕方ない。
苦しい道だと。
しんどい道だと。
夢に見ていた夫婦にはなれないと。
わかっていても、離れられなかったのはきっと私だ。




