Story:4『宴の告知』
皆様の意見を見て今後の参考にしたいと思いますので、気になったらぜひ気軽に感想や評価をお願いします!
とある掲示板で謎の魔王系美少女拳闘士というパワーワードが囁かれ始めている頃、張本人である時雨は温かな布団に包まれて安らかな睡眠を謳歌していた。ゲーム内時間で翌日になっても眠っているのはゴブリンキングとの激しい戦闘が影響しているのだろう。たぶん、きっと。
実際の所、ゲーム内での睡眠は現実の睡眠時間を補うことはできないが、気力を回復させるのには大いに役立つのだ。また、HPやMP、状態異常も回復することが出来るため多くのプレイヤーが頻繁に利用している。
『プレイヤー:snowより着信が来ています。[応答]or[拒否]』
「ふわぁ!?……んにゃ!?」
『ダメージ無効化エリアです』
必要以上の睡眠──惰眠を貪る時雨の頭に直接着信音が響く。驚いて飛び起きた時雨はベットからずり落ちて勢いよく床に頭突きをかました。どうやら宿の中ではダメージを受けないらしい……時雨は1つ賢くなった。
「びっくりしたぁ…えっと、snowどうかしたの?」
『あ、シグレちゃん。取り敢えず私はクランの方の話が終わったんだけど、シグレちゃんは今どうしてる?』
時雨は痛くないはずの額を擦りながら[応答]ボタンをタッチする。どうやら雪はクランの招集の件が終わり自由になったので電話をかけてきたらしい。『今どうしてる?』という質問にまだ少し寝ぼけた頭を回転させて時雨は現状を答えた。
「ん〜とね…snowと別行動を始めた後ゴブリンキングっていうのを倒して、今は疲れたから宿で寝てたところだよ」
『へ?』
「ん?」
時雨にとってそれは何の変哲もない言葉のキャッチボール。しかし、雪にとってはゴムボールなどではなく手榴弾──いや、初日ということを考えればその言葉のインパクトは砲弾にも等しい発言だった。
『……シグレちゃん今なんて言った?』
「ゴブリンキングを倒して疲れたから宿で寝てたって言ったんだよ。いやぁ…あれは強かったなぁ…途中で《仙才鬼才》と〈孤軍奮闘〉っていうスキルを獲得しなかったら負けてたよ。1人で戦って苦労したけど良さげな装備も手に入ったし大収穫だね」
時雨が初日にあったことを説明すると、ひとつ深いため息をついて雪は『まぁシグレちゃんだもんね』と納得した。
『まさかシグレちゃんがゲームでもバランスブレイカーだったなんて……』
「それ、なんか嬉しくないなぁ…」
その言葉が意味するところを時雨は理解していないが、褒められている訳ではないだろうと直感的に感じていた。
『シグレちゃん、その事を誰か他の人に話した?』
「いや、snowだけだよ?」
『ならいいけど…じゃあ、今から外で会えないかな?城門のところで待ってるからさ』
「ん、わかった。すぐ行くね」
時雨は部屋を出て女将のNPCに利用時間分の料金を払い、小走りで城門へと向かった。オンラインサーバー正式サービス開始時よりかは人の数も落ち着き始め、時雨でもマップを見ながらなら迷ったりせずに目的地を目指すことが出来た。
【始まりの街】と【始まりの草原】で人の出入りが激しくなったために開きっぱなしにされた城門のすぐ側で、雪はウィンドウを表示して何やら操作しつつ壁に背中をもたれさせて待っていた。
「snow、お待たせ」
「おっ、来たね。それじゃあ今からシグレちゃんに"決闘"を申し込むから[承認]してくれない?」
「決闘って…私とsnowで戦うの?」
時雨が雪に近寄って声をかけると、それに気がついた雪が会って早々決闘を申し込んだ。決闘とは2人のプレイヤーが特殊ステージに転移し、どちらかのHPが0になるまで戦うというものである。
「違う違う、スキルと装備の確認をするんだよ。プレイヤー同士で決闘をする時は特殊ステージに強制転移させられるんだけど、そこなら他の人には見られないからね」
「わかった、[承認]ボタンを押すね」
それは戦うことを目的としたゲームルールではあるが、今回のように他プレイヤーに秘密にして話したいことや試したい事がある場合にもよく使われる。雪は通話越しにでも分かる異常な内容を他の人に聞かれないように、見られないようにするために時雨に決闘を申し込んだわけだ。
「広いねぇ」
「さ、シグレちゃん。取り敢えず手に入れたっていう装備を身につけてみて」
2人が転移したのは円形闘技場のような見た目の場所。かなり広いフィールドとなっていて半径100mほどありそうだ。開始時間になり『決闘開始』とシステム音声が響くが、今回の目的は他にあるため2人が戦うことはなかった。
「えっと、これとこれと…はい、装備したよ。わぁ、結構かっこいい!」
「だいぶ見た目は厳ついけど意外と動きやすそうだね!」
時雨は雪に言われた通りにインベントリから鬼獄:一式と夜叉を選択して装備すると、胴・腕・足・靴の部分にそれぞれ赤黒いゴツゴツとした装備が展開され、2人はその装備を食い入るようにして見ていた。
鬼獄は鎧と言うには少し軽装となっており、足の装備は短めのスカートのようで白磁のように白い足がこれでもかと目立っている。胸も首から少し下にかけて一部開いており豊かな胸の谷間が発する脅威は鬼にも負けないだろう。
夜叉は武器のクローと防具のガントレットを合体させたような見た目で、いかにも魂を狩ることが出来そうな凶悪な爪が伸びている。喰われた魂は時雨の力となって循環し、また新たな贄を求めて跋扈するだろう。さらに爪は可変式で出したりしまったりも出来るらしい。
【シグレ:拳闘士 Lv17】
|ステータス|120pt
HP:40
MP:10
STR:70(+50)
DEF:0(-100%)
AGI:70(+50)
DEX:0
INT:0
|スキル|
〈毒耐性(小)〉〈麻痺耐性(小)〉《仙才鬼才》〈孤軍奮闘〉〈鬼人演舞〉〈鬼人の吸魂〉
|称号|
【羅刹】
|装備|
鬼人シリーズ:鬼獄・夜叉
《仙才鬼才》
全てのステータスを元の数値から2倍にする。10分経つと元の数値に戻り10分間被ダメージが2倍になる。(再使用まで30分)
副次効果:優先対象の選定。知覚能力向上。自動HP&MP回復。(10秒で1%回復)
獲得条件/瀕死状態(HP1割以下)でボスモンスターと戦闘し、30分以上生存する。全プレイヤーから1プレイヤーのみ獲得可能。
特殊条件/スキル、アイテムの使用無し。単独。
獲得称号/【羅刹】
〈孤軍奮闘:passive〉
倒したモンスターの数×元のステータスの1%、ステータスを上昇させる。30分経つと元の数値に戻る。(上限:10体まで)
獲得条件/100体以上のモンスターを10分以内に倒す。
特殊条件/アイテムの使用無し。単独。
〈鬼人演舞〉
HPとMPの5割を消費して他ステータスを元の数値から2倍にする。10分経つと元の数値に戻る。(回数制限:1日5回まで)(消費されたHPとMPは他ステータスと違い元に戻らない(回復可能))
〈鬼人の吸魂:passive〉
モンスターやプレイヤーに攻撃した際、与えたダメージの1%HPとMPを回復する。装備者がダメージを受ける度にHPとMPを除くステータスが5%ダウンする。ダウンしたステータスは10分経つと元の数値に戻る。
「少し見ない間に随分と凶悪なスキルと装備が増えたねぇ…」
「スキルと装備はこれがあればもう十分かな?」
"鬼の王"の攻略で得たスキルと、レザー装備一式から様変わりした時雨の装備を見て雪はどこか遠い目をする。
「装備は問題ないとして、スキルが増えて困ることは基本的にないから自分のタイミングで集めておくといいと思うよ」
「わかった!」
これ程の性能を持った装備があれば他の装備を探す必要は今のところ無いし、スキルに関しては最初から同じで獲得できたらラッキーの精神だ。
「じゃあ次は…鬼人演舞を発動してから仙才鬼才を発動してみて」
雪は順番指定をして時雨にスキルを発動させる。その理由がなんでかは時雨には分からないが、ゲームに詳しい雪が言うのだからなにか意味があるのだろうと信じて発動する。
「"鬼人演舞"!"仙才鬼才"!……あれ?あの時みたいに時間の流れが遅くならないし、赤いマークも出ないや」
時雨はゴブリンキングとその眷属のゴブリンとの激戦を思い出してぽかんとする。あの時と今の感覚に違いがあって「おかしいなぁ…」と唸るが、その横で雪がブツブツと独り言を呟きながら考察をしていく。
「時間の流れ…あぁ、知覚能力向上か。赤いマークっていうのは優先対象の選定だよね…もしかしてその2つは戦闘行為をしてる時だけ発動するのかな?それに拳闘士に出来ないはずのHPとMPの回復が自動できて…鬼人演舞を使った後に仙才鬼才を使えば減った分のHPも回復できるし…」
スキルごとのデバフ効果を他のスキルで緩和、もしくはほぼ無効化できないかと雪は考えているのだ。その答えとして鬼人演舞と仙才鬼才、鬼人の吸魂と孤軍奮闘の2つの組み合わせが定跡となるだろう。
「うん…このスキルはどれも本当にすごいよ!色んなスキルと組み合わせしやすいし、今あるスキルだけでも良く噛み合ってる!てか、普通に強すぎて笑えない…」
考察を終えた雪は目をキラキラとさせて時雨にこれらのスキルの強さと組み合わせの自由度を力説するが、最終的には「勝てるビジョンが見えないよ…」とうなだれた。
「ぐ、偶然が重なって運良く手に入っただけだけどね」
そんな雪に時雨は事の発端を思い出して苦笑する。
(ゴブリン1体じゃつまんなくて洞窟の中にいっぱい居たから入りました、そしたらゴブリンキングが居ました、戦って負けそうになったらスキルが手に入りました。だもんなぁ…)
時雨はゲームに反映されたリアルの身体能力にものを言わせてゴブリンを会う度に瞬殺していた。そして、ゴブリンが1体しかいないと時雨の相手にならず、複数居るのを見かけて急襲した結果が今である。
「そうだ。snow、この【羅刹】っていう称号が何か分かる?」
「ごめん、βの時には称号なんてシステム無かったから分かんないや…多分だけど、正式サービスされてから追加されたやつだよ」
《仙才鬼才》と同時に手に入った【羅刹】の称号。βでも存在せず、追加された現状でも今のところ何の情報が無いという怪しい表記。雪は収集系のものだと考えていた。多くのゲームで登場している"効果は無いけど見つけるのが大変だから持ってる人はすごいね!"的なものだと。
「そっかぁ…この部分だけタッチしても詳細が出ないから不思議なんだよね」
「ただのコレクターズアイテムかもしれないし、運営から何か情報が出るまでは放置だね」
現在のYour Own StoryのVer.での雪の考えはほぼまちがってはいないが、今後のアップデートというそう遠くない未来で真価を発揮する事をまだ知らない。このような称号を1つ手に入れるために昼夜を問わずプレイヤーが溢れることになるのだ。
「ある程度知りたいことも知れたし決闘は終わりにするね」
「おっけ〜」
『決闘の終了を確認、snowが降伏しました。元の地点に転移します』
「それと、装備は見られただけじゃ性能はバレないけど、スキルは人目のつくところで使っちゃダメだからね?勘のいい人だと大体の予想をしてきてそれが大方当たってたりするから。もちろん、私も口外しないから安心して」
「了解です、先生!」
雪の反応や説明から時雨でもスキルをと装備のすごさをいくらか実感し、雪の注意を受けてビシッと敬礼で応えた。もうすでに慣れた転移の感覚に身をゆだねて2人は元の城門前に転移する。
と、思っていた2人の視界に映ったのはコンサート会場のような場所。周りには同じように転移してきたであろうプレイヤーがおり、「え、ここどこ」「なに?なんかのイベント?」とざわついている。どうやらここにいる人達は全員が突然強制転移させられたらしい。
「え、え?snow、なにこれ?」
「たぶんこの数だとプレイヤー全員いるね。ってことは恐らくだけど──」
『やぁ、はじめましてプレイヤーのみんな!Your Own Story楽しんでくれてるかい?私は今作のゲームプロデューサーである御子柴だ。オンラインサーバー正式サービス開始初日にして多くのプレイヤーで賑わっていることたいへん嬉しく思う。ので、その感謝の気持ちから予定していた期間より早めてイベントを開催することをここに宣言するよ!』
「「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」
「まじか!」「運営も待ちきれないんだろうな」「やべぇ!」「楽しみすぎる!」「どんなイベントだ?」「バトロワかトーナメントとじゃね?」「アイテム収集かもよ」
何色もの色とりどりなスポットライトの光がステージを照らすと、取り付けられているモニターに男性の顔がアップで表示された。そして、簡単な挨拶を済ませた開発部長の御子柴と名乗るその男性が口にしたのは
Your Own Story初イベント開催の告知。
御子柴の登場に合わせて静まり返っていた会場が一気に熱を帯びて騒がしくなる。ある者は叫び、ある者は期待し、またある者は想像する。いつかは来るであろうと思われていたそれは、開催期間前倒しという発表で初日に大きなインパクトを与えることに成功した。
『そして、気になるであろうイベント内容は──』
「「「「「内容は〜〜??」」」」」
『秘密だ!』
「「「「「なんでだよ!!」」」」」
『ははは、冗談だよ!ノリのいいプレイヤーばかりで面白いね。では、今度こそイベント内容を発表する。Your Own Story初イベントは全プレイヤー同時接続のバトルロイヤル!森林、砂漠、廃都市、草原など、様々な環境が合体した複合型フィールドだ!プレイヤーにより得意な環境や必要になってくるスキルに装備、戦略が変わってくるだろう。開催期間は今から現実時間で一週間後の金曜日に始まり、ゲーム内時間で5時間開催される。もちろん、上位入賞者にはそれなりの特典がある。詳細は追って運営からメールで教えるから楽しみにして待っていてくれ!では、また会おう』
バトルロイヤル。自分以外はすべて敵という状況の中で、負けることなく最後まで生き残ったプレイヤーを勝者と認めるというものだ。昨今では格ゲーやFPSにも導入され絶大な人気を得ている。
そのバトルロイヤルがYour Own Storyの初イベントとなった。開催まであと1週間、どれだけ他のプレイヤーと差をつけられるかが勝負であり、どの環境や地形でも全力を出せるようになるのが必須である。
さらに、上位入賞者への特典配布で会場の熱気は最高潮になる。上位入賞者ということだけでプレイヤーの誉になるが、さらに他プレイヤーとの差別化ができるアイテムが手に入るとなれば狙わない者はまずいないだろう。
今回の告知を終えた御子柴はモニターから姿を消し、行き場を求めた熱はイベント開催日まで冷めることは無かった。
■■
【Your Own Story/最初の難関ダンジョン"鬼の王"を初日でソロクリアした美少女拳闘士現るwww】
64:どこぞの廃人鞭使い
やべぇよ
Your Own Storyの運営が神すぎて尊い貢ぎたい
65:どこぞの廃人剣使い
課金アイテムどうぞ
66:どこぞの廃人魔法使い
にしてもバトルロイヤルかぁ…
ワイのプレイスタイルが大人数での戦闘に向いてないからちょっと困るわ…
67:どこぞの廃人弓使い
同じく
スキルで"二射"まではできるけど絶対に足りない
68:どこぞの廃人大盾使い
攻撃手段に乏しい俺の前でそれ言える?
69:どこぞの廃人斧使い
むしろ俺はSTRに極振りしたから耐久が脆すぎて囲まれたら即ぴちゅんするお
70:どこぞの廃人剣使い
まだ詳細発表されてないから何とも言えないけどもしチームプレイが禁止されなかったら俺たちで手を組むとかある?
71:どこぞの廃人弓使い
(σ゜д゜)σソレダ!!
72:どこぞの廃人魔法使い
(σ゜д゜)σソレダ!!
73:どこぞの廃人鞭使い
(σ゜д゜)σソレダ!!
74:どこぞの廃人大盾使い
(σ゜д゜)σソレダ!!
75:どこぞの廃人斧使い
(σ゜д゜)σソレダ!!
↑この流れやってみたかったやつ
76:どこぞの廃人剣使い
んじゃ後でフレンド交換しようぜ
【始まりの街】の初期地点で集合でどうよ?
77:どこぞの廃人大盾使い
d('∀'*)
78:どこぞの廃人魔法使い
d('∀'*)
79:どこぞの廃人弓使い
d('∀'*)
80:どこぞの廃人斧使い
d('∀'*)
81:どこぞの廃人鞭使い
d('∀'*)
82:どこぞの廃人剣使い
んで、この掲示板での1番の問題に入るが、今回のイベントを通して件の魔王系美少女拳闘士がどうなるかが非常に楽しみなところ
83:どこぞの廃人魔法使い
もし本当に"鬼の王"を拳闘士で初日ソロクリアしてたならこのイベントで必ず大注目されるほど活躍するはず
84:どこぞの廃人大盾使い
俺今のところゴブリンキングよりステータス低いんですけど魔王の攻撃受けて耐えられますかね?
85:どこぞの廃人斧使い
お前はいつから人間が魔王に勝てると錯覚していた?
86:どこぞの廃人大盾使い
なん…だと…!?
87:どこぞの廃人弓使い
仮に魔王がゴブリンキング初日拳闘士ソロクリアしてたのが本当だったとしても、ここにいる奴らで囲んだらさすがに勝てるくね?
88:どこぞの廃人鞭使い
俺が亀甲縛りで拘束するわ
89:どこぞの廃人魔法使い
垢BAN怖すぎんよ…
90:どこぞの廃人剣使い
てかさ…今のところ有力な情報はほとんど無いし、街中でも誰も魔王系美少女拳闘士と思しきプレイヤー見てないんだろ?俺もあの森の後まったく見てないし……なんなの?魔王性能だけじゃなくてステルス性能も持ってるの?
91:どこぞの廃人大盾使い
初日でチートの域に片足どころか両足突っ込んでんじゃねぇか
むしろ存在がバグだろそれ
92:どこぞの廃人斧使い
まぁ、分かんないことで色々騒いでも進展しないしこれからも何か分かり次第情報を書き込むスタンスでいいんでないの?
93:どこぞの廃人弓使い
バトルロイヤルで戦うことになればある意味でラッキーだな
94:どこぞの廃人剣使い
んじゃ、取り敢えず後で【始まりの街】の初期地点集合な
自己紹介とかバトルロイヤルに向けての詰めはそこでやろう
魔王については分かり次第ってことで
95:どこぞの廃人鞭使い
あっ、普通にみんなスルーしてたけど呼び方は魔王で定着なんですね……わかります、はい。