帰り道にて
第7話投稿です!(о´∀`о)
今回は木漏れ日の茶会からの帰り道の話です。
まだ嵐の前日ですね、この頃は………
『木漏れ日の茶会』から帰り道を歩く間、海斗はずっと黙っていた。
真剣な顔で少しだけ思い詰めたような、覚悟を決めかねているような顔で。
飛鳥や青葉は暑さでバテているため海斗にまで意識を向ける事が出来ず、その顔を見たのは私だけであった。
私はふと、前に飛鳥から質問された事を言おうか悩んでいるんじゃないか、そう思っていた。
しかし、彼は私からの視線を感じたのか私の方を見て顔をいつも通りに戻したのである。
彼は何故私が見ていたのかわからないようなフリをして、私に笑顔を向けていた。
その笑顔にはほんの少しだけ悲しみや影を感じたが、私は悟られないように曖昧な笑顔で返した。
「ごめん、俺今日いつもより早い電車で帰るわ。」
そう口にすると携帯で電車の時刻を確認し、帰ろうとした。
「んじゃあ、俺も今日は早く帰ろうかな~」
海斗に重ねるように飛鳥も帰ると言い出したのである。
「海斗と帰る方向一緒だよな?途中まで帰ろうぜ。じゃあ、俺たち行くわ」
そう言って、海斗を連れて同じ駅方向に歩いて行った。
私たちはひらひらと手を振って別れたが、青葉とお互いの顔を見合わせる事しか出来なかった。
「今日、どうしたんだろうね?二人とも」
「さぁ?私もよく分からないわ」
青葉でも分からないなら私は余計分からなくて当然なので、話題をさっきのアイスクリーム店に変えようとした。
「それより、今日行って良かったよね!また行きたいなぁ~」
「あのさ。澪は飛鳥と海斗だったらどっちと付き合いたい?」
そう話を続けようとすると、青葉は私の話を遮り変な事を聞いてきたのである。
「えぇっ!?どうしたのいきなり?私、恋愛に興味ないから付き合わないけど?」
「はぁ、自分の気持ちに気づいてないようね。」
「えぇえ?自分の気持ちって何??私、二人のこと友達くらいにしか思ったことないけど?」
「へぇー、まあ、後で自分で気づくはずだからいいか。」
「何々??ほんといきなりどうしたの?気になるから言ってよ~!」
「海斗の事、好きじゃないの?」
核心を突かれたように一瞬胸がドキリと音を立てたが、自分が海斗の事をそんな風に思ったことがなかったから、
「えっ!?好きじゃないよ!!いや、あり得ないあり得ない!恋なんてしたことないし、それに私は恋が出来ないじゃない………。」
そう、私は暗い嫌な過去を少し思い出しながら、言葉に重みを持たせて言ったのである。
「今までは、ね。もうそろそろ大丈夫なんじゃない?この学校に来てから悪趣味な噂とかもうないんだし。思いっきり恋をしてみても良いんじゃないかな。」
彼女は、私の真意を汲み取り冷静に今の状況を述べアドバイスをくれるが、
「それでも、私は恋が出来ない。青葉いきなりそんな事を言うなんてほんと大丈夫?暑さでやられちゃったんじゃない?」
それでも私は素直にアドバイスを受け取る事が出来ず、彼女の体調を心配しながらも彼女からの提案を受け入れなかった。
「はいはい、大丈夫よ。きっと澪でも恋が出来るから。もしかしたら少し、やられてしまったのかもね。」
そう、諦めたような少し悲しげに彼女は私に言った。
彼女は、私の暗い嫌な過去を知っているからこそ、私に幸せになって欲しいという思いを抱いていることを、私は薄々気づいていたのである。
それでも、過去に縛られたままの私はどうしても海斗を好きな気持ちを認めることが出来なかった。
そして、彼女はまだ寄らなければいけない所があるらしく私とは違う方向に歩いて行った。
私は特に用事がなかったので帰ることにし、いつものバス停へと歩いていったのである。
いつもなら二人のバス停は今日は一人だったため、どこか寂しさを感じたがすぐにバスが帰て帰路に着いた。
夜になっても忘れる事が出来ずに、頭の中を新しく出来たアイスクリーム店の事と青葉との会話をずっと反芻していた。
しばらくすると、この日も特に変わらずいつもと同じ時間に眠りについた。
しかし、その時私はまだ知らなかったのである。
次の日から私たちの関係が少しずつ変わっていくことに。
それぞれの思いが重なり合い、すれ違っていくことに。
どんな事があっても変わらないと思っていた日常は、あっという間に崩れ去っていった。
そして、人々が寝静まっている町に朝日が登る。
私や青葉、飛鳥、海斗、それぞれの場所でも朝日が照らされていく。
その光は私たちのこれから起こる運命を導くものであり、
試練と苦悩と激動の日々が始まる合図でもあった。
続く
今回から一人ずつ人物紹介を始めたいと思います( ・∀・)ノ
最初は、主役でイケメンの「間宮 澪」さんです!
澪「初めまして!間宮 澪と言います!
主役であり、イケメンと呼ばれてます……。
全然キャラじゃないのに……(ボソッ
誕生日は7月28日で、血液型はO型です!
不撓不屈、日々精進をモットーに頑張りたいと思います!
ぜひ皆様よろしくお願いします!!」
と、言うわけで記念すべき第1回のゲストさんでした~!
次回もよろしくお願いします!(*´ω`*)