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昇降口にて

第3話、なのです!(*`・ω・´*)

いきなり修羅場になりかけます(笑)



橘海斗が転校してきたこの日、最後の終業チャイムを聞くと私たちは帰り支度を済ませて青葉の席へ集まった。


私たちは決まった部活に所属しているわけではなかったため、そのまま少し寄り道して帰るのが常である。


教室を出ると、3人で冗談を交えながらくつ箱へ向かい、彼、橘海斗が自分のロッカーから靴を取り出すところだった。


この時不意に彼は私たちとよくタイミングが合うな、と思ってしまったのである。


そう思ったのも自販機での事に加え、先程起きたある出来事も関係あるのだが、気にしすぎていると割り切り考えないことにした。








彼は、授業中先生の話を聞かずに寝ているか、こちらをじっと眺めていることくらいしかしなかった。


彼のそんな様子が気になりつい聞いてしまった。


「あ、あのさ。どうしてノート取らないの?」


授業中であったため、なるべく声を大きさに気をつけながら話しかけた。


すると彼はいきなり話しかけられた事に少し驚いていたのだが、同じように声を潜めて


「まだ引っ越したばかりで荷ほどきが終わってないんだ。だから、ノートも教科書も全部持ってきてない。」


と、言うのである。


私は、そう説明されて少し納得したのと同時に困ってしまった。


このまま何もせず放置してしまえば楽だが、ずっと視線を向けられながらの授業もやりずらいし、精神的に辛い。

何より、彼が不便そうなのが放って置けなかった。


仕方なく、教科書を見せてあげるため机の左端に教科書を広げ、ノートの代わりにルーズリーフをあげることにしたのだ。


彼は、私のそんな様子におっかなびっくりしながら見ていたが嬉しそうに少し照れながら、


「わざわざありがとう。さりげなくやるもんだからイケメンかと思ったよ。」


と、感謝を述べたのである。


私はイケメンというワードに少し反応してしまったが気にしていないフリをして、


「どういたしまして。」


とだけ言うと彼は黒板へと向き直り板書をとり始めたのである。


これでやっと授業に集中出来ると思い安堵したが、それもつかの間。


いつの間にか、渡したルーズリーフの切れはしが机の隅に置いてあった。


その切れはしには綺麗な文字でありがとう、と書いてあり、加えて可愛いライオンの絵が書いてあったのである。


私は思わず微笑んでしまい、しかもその場面を彼に見られてしまった。


彼は、小さな計画が成功した子供みたいな顔で満足げに微笑んでいたのである。


私は一瞬胸が高鳴ったが、何故なのか理由も分からなかったため無視して授業に集中することにした。


その後は特に何もなく無事に放課後を迎え、今に至る。








「あれ、皆さんお揃いでどこに行くんですかー?」


彼は私たちを見つけると近づきながらわざとらしい口調で話しかけてきた。


「これからちょっと遊びに行こうかと思ってね。そう言う橘クンは一人で帰るのかな?」


飛鳥はいつもと違うおどけた口調でそう言い放ったのである。


「一人で帰ろうかと思ったけど、やめた。俺もご一緒していいですかね?」


そう橘が言うと、飛鳥は声色を少し落として聞いた。


「はぁ?どうしてだよ」


いきなり口調が変わった飛鳥に彼は顔色も変えずに、


「皆さんと親睦を深めようかと思いましてね」


と目的を言い、飛鳥は本音を聞き出せて満足だったのか、


「ふーん。まあ、決定権は俺にねぇから澪に聞けよ。」


二人はケンカ腰で話していたため仲裁に入ろうかと思った矢先、突然私に話題がふってきたのでしどろもどろになってしまった。




「えぇ!?何で私なの!」


「いや、いつも場所決めてるの澪だし、俺らついてくだけだからな」


「青葉でも良くない?てか、青葉はどう思う?」


「私はどっちでも構わないわ。澪に任せる。」


「えぇえ!青葉まで!?んー、どうしようかな。まあ、別にいいんじゃない?」


「いいってよ、良かったな。橘」


「イケメンな間宮さん、ありがとう」


「ど、どういたしまして。」



思いがけない事だったので戸惑ってしまったが、彼の本音が知りたいと思ったのと、折角の誘いを断るのも躊躇われたのでつい受けてしまった。


彼がさりげなく私をイケメンと呼んだのは取り敢えず無視した。


授業中での事があったため、面白がって言っていると思ったからである。


急遽決まった事なので元々行く予定だった場所を変え、学校付近のとっておきの場所を彼に教える事にした。


私があたふたしている間も彼はずっとニコニコと笑っていた。


彼といると調子が狂う、そう思うようになり苦手意識が少し芽生え始めたのである。


あまり積極的に関わらない方がいい、そう自分に言い聞かせた。


そして、あれこれと考えながら行く場所を決め、私たち4人は揃って昇降口から出たのであった。












続く

ご一読ありがとうございました(*´ω`*)

クール(なはず)な男達の熱いバトルはまだまだ続くぜ☆

何だかんだ言って意外と合うんですよ、飛鳥と海斗(о´∀`о)


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