終業式
今回はとうとう2人の甘〜いところが見られますよ(ฅωฅ`)
本当、充実してて羨ましい………(´;ω;`)
そして、1週間があっという間に過ぎ終業式を迎えた。
明日からとうとう夏休みに入るのである。
私たちも浮き足立ち、いつもより早い放課後を木漏れ日の茶会で過ごしていた。
「明日からもう夏休みだ~!!」
「長いようであっという間だったな。俺がここに来てもう1ヶ月近いのか……」
「確かにそうだね、早いね~」
「おーい、俺らも居ること忘れるなよー?」
と、私と海斗で話してると飛鳥が存在を主張してきた。
いつの間にか2人だけで話してしまったらしく恥ずかしかった。
「まあまあ、良いじゃない。私は2人の仲良い所を見れるだけでも楽しいわよ?」
「それって後でからかうためでしょ」
「あら、バレてしまっていたわ」
青葉の魂胆は知っていたため、一応突っ込んでおいたのである。
「良いな、後でうんざりするほどからかってやるぜ。さあ、どうぞどうぞ!」
「もー!からかうのはやめて!」
飛鳥までからかってきたので、私は頬を膨らませて抗議した。
「そう言えば最近お2人さん一緒にいるけど、どーなんですかー?何かあったんですかー?」
と、逆にからかうと2人は
「そうか?別に何もないけどな?」
「ええ、特に何もないわよ?2人の邪魔しちゃいけないと思って2人でいるだけよ」
と涼しい顔で言われてしまったため、反論出来ずに口をつぐんだ。これ以上何か言うとまたからかわれるかもしれない。
「ふふ、4人とも前みたいに戻ってくれて本当に良かったわ!」
「っ!渚さん!お久しぶりです!」
ちょうど暇になったのか、救いの女神である渚が私たちに声をかけた。
「あら、あらあらあら?何々?澪ちゃんと海斗くんって付き合ってるのー?青春ね!羨ましいわ~!」
救いの女神改めからかいの女神へと変貌した渚は、私たちの関係を見抜き色々と聞こうとしていた。
海斗は一切何も言わず、黙ってその場を凌ごうとしている。
私はそんな海斗の様子を見て、1人で渚の対応をすることになった。
聞きたい事を聞き終えて満足したのか、渚は満面の笑みで
「ほんと青春って良いわね~!よし、お祝いとお礼に何か食べたいの作ってあげる!」
「ほんとですか!!俺、渚さんの手料理食べたいです!!」
「飛鳥!関係ないじゃない!!」
と、関係ない飛鳥が渚の提案を間髪いれずに言うのである。
私は、そんな飛鳥に呆れながら何を食べたいか悩んでいた。
「まぁまぁ、じゃあ飛鳥くんが付き合って洗いざらい話してくれたら作ってあげても良いわよ?」
「…………ありがとうございます」
渚の上手い返しに飛鳥は声を小さくして感謝を述べる。
ここに来て、黙っていた海斗が爆笑し飛鳥とちょっとした喧嘩になりそうだったのは言うまでもない。
「あはは!若い子たちはほんと元気ね!さて、澪ちゃんと海斗くん何か食べたいのある?」
渚はそんな様子を一通り笑ってから再び私たちに聞いた。
まだ決めかねていた私は飛鳥にかんじがらめにされていた海斗に聞いてみた。
「ねねー、海斗は何か食べたいのってある?」
海斗はこちらを見ると、少し考える仕草をすると
「んー、そうだな。カレーが食べたい」
意外な答えが返ってきて私たちは驚き、つい笑う。
「な、何で笑うんだよ!良いだろ!何だって!」
笑われて不服そうな顔をする海斗に、私たちは
「意外すぎてビックリしただけだよ!良いね、カレー」
「ええ、良いと思うわ、カレー」
「そうだな、食べてみたいよな、カレー」
と、3人に連続して言われた海斗は
「お前ら後でまとめてしばく」
ついに海斗の沸点に達したのか、少し暴れるとしばらく口を聞いてくれなかった。
1番笑っていたのは渚であり、私たちの会話を聞いてお腹を抱えて笑っていた。
しばらく震えながら笑っていたが、目の涙を拭いて
「面白いわね!あなたたちって!一緒にいて飽きなさそうよ!
カレーね、夏野菜を使って作ってあげるわね!」
そう笑顔で快く了承してくれた。
私はふてくされてしまった海斗に代わり、
「ありがとうございます!楽しみに待ってます!」
と言い、次に来たときに作ってもらう事になったのである。
そして、私たちは店を後にした。
外に出ると、いつの間にか夕方になっていて暑さは少し収まっていた。
どこからか蝉の鳴き声が聞こえてくる。
私たちは昨日と同じ時間に別れた。
私と海斗はまだ別れるまで時間があったため、近くにあった小さな公園に入る。
公園にはブランコや滑り台が置いてあったが、子供たちは誰もいなかった。
2人は深く考えず何となくで2つのブランコに乗る。
私が乗った隣のブランコに海斗は乗った。
キィキィとブランコが軋む音が沈黙する2人の間を流れる。
私は何か話題がないかグルグルと頭を回転させていたが、海斗がポツリと口を開く。
「夏休みか…、早いよな。これが終われば文化祭始まるしな」
突然そんなことを言うので焦った私だったが、彼がその先を言わなかったことを考えてしまい、言うことに少し躊躇した。
「そ、そうだね。私たちもう2年生だもんね、あっという間に3年生で卒業だよ」
海斗が言わなかったことをあえて言い、現実を受け入れることにした。
私たちには時間が限られている。そう再確認するように。
「あぁ、そうだな。来年俺たちは受験生か。想像つかないな」
海斗はしみじみと言うと私はつい吹き出してしまった。
「あはは!何かおじさんぽいね!やめよやめよ、今は目の前に集中して思いっ切り楽しもう!」
おじさん呼ばわりされた海斗は少し気に食わないという顔をしていたが、続いた私の言葉に吹っ切れたようでスッキリした顔をした。
「そうだな、俺まだ高校生だし。おじさんじゃないから目の前に集中することにするよ。澪の傍にいることは変わらないしな」
サラリとそう言うことを言うものだから私は少し頬が暑くなるのを感じる。
ふとブランコを漕ぐのを止め、海斗を見る。
見ると、海斗も私の顔を覗き込んでいる。
私たちはタイミングなんて気にせず、いつの間にか顔を近づけそっと口づけを交わす。
すぐ顔を離したが、実際の時間は短いものだったが私にとって長い時間のように感じられた。
私たちは恥ずかしさで互いの顔を見ることが出来ず、そっぽ向いてしまう。
ドキドキと耳元で心臓が高鳴る。海斗の方を見ると耳まで真っ赤に染まっていた。
しばらくその状態であったが、落ち着いてきた頃に蝉の音が聞こえてくる。
時間を確認すると、電車の時間が迫っていた。
私は海斗にその事を伝えると、公園を出て駅へと向かった。
2人とも公園から微妙な空気が流れていたが、ホームに着くとちょうど電車が来たようで海斗が乗る。
「また明日、林間学校楽しもうね!」
そう顔を見れず視線を外しながら言ったが、海斗は私を真っ直ぐ見ながら、
「そうだな、楽しみだ。それじゃ、また明日」
と言い微笑んでいた。
ドアが閉まり昨日と同じように手を降って見送る。
私もバスに乗り、帰路に着くが今日はいつもと違った。
明日の林間学校への楽しみと今日の公園でのことで頭がいっぱいになり落ち着く事が出来ないままでいる。
蒸し暑い事もあって去年の夏ぶりに扇風機をつけて寝ることにしたが、ちゃんと寝れるか少し不安であった。
続く
お久しぶりに人物紹介します〜!
今回は主人公たちの担任、「田中 春馬」先生です!
「どーも、田中です。
澪たちの担任やってます。誕生日は4月でB型。
これからもよろしく、以上。」
いつも気だるげでめんどくさがっているのに、意外と生徒達一人一人を見てる優しい先生です!
後々、カッコいい所も見せたいキャラですね〜
それでは、次回もぜひよろしくお願いします!




