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死からの再開

今回は少し短くしてみました。読みやすくなっていたら幸いです。誤字や短すぎる!などご意見、ご感想お待ちしております。それでは、本編をどうぞ

(あれ、ここは一体何処なんだ………?)

 俺がぼんやりと目を覚ました。見覚えのない部屋である。取り敢えず体を起こして辺りを見回す。

 少し埃っぽい。どこかの小屋………だろうか?


(ん?)

 俺はふと違和感を覚えた。何か大切な事を忘れているそんな感じだ。俺は目覚める前に確か………


(あ!)

 そうである。俺は確かにあの時オークに踏み潰されて死んだはずである。


「それなら、ここは、天国………なのか?」

 埃っぽい部屋で、壁は所々が剥げていてベッドは傷んでいる。人が住んでいた形跡はあるけれど、一応、生前それなりに頑張っていたのに死んでまでこんな扱いだと言うのならあんまりな話では無かろうか?


「あー、俺は神様にまで嫌われてるのかねぇ」

 少なからず善人として生きてきたつもりだが


 ガチャッ

「ん?」

 ドアの開く音がした。

(良かった。誰かいた。このまま一人で暮らせと言うなら一生引きこもる所だった。)


「あ!起きられたのですね!」

 声をかけてくれたのは15~6歳位の少女である。肩まで伸びる紫色の髪がまず目につく。肌は白く、目は澄んだエメラルド色をしている。体もスラッとしていて、10人中15人位は美少女だと答えるだろう。………数がおかしいな。馬鹿か俺は?


「お、おはようございます?でいいんですかね?」

「はい!おはようございます!」

「え~と、貴女が天使様なのか?」

「へっ!?」


 ………何か変な事を言ったのだろうか俺は?確かに死んだ筈で、ここは天国ならこの少女は天使では無いのか?

 つまり………


「も、申し訳ありません。余りにも美しく、俺なんかに話かけてくれるのは天使様しかいないと思ったんだが。まさか女神様でしたか」

「ふえぇぇ!?」


 む?更に間違えたのか?しかし、天使様でも女神様でも無いとは。他には一体誰が………


「あの、あのあの!わ、私の事を覚えていませんか!」

「え?」

 俺が過去に会った事があるのだろうか?思い出せない。こんなに可愛い少女と接点があればもっと楽しく生きていたはずだが………


「や、やっぱり私なんかの事は覚えてませんよね」

「………申し訳ない。」

「いえ、いえいえ、良いんです。えとえと、昔レミスの森で助けた女の子を覚えてませんか?」

「レミスの森………?」


 !!

 思い出したぞ。確かに助けた。というか唯一の良い思い出だよなぁ。助けてお礼を言われて滅茶苦茶嬉しかったんだっけ。


「って、もしかして」

「はい、はいはい!私がその時の女の子です!!」

 そうだったのか。天使様でも女神様でも無かったか。まさか本当に助けたお礼をしに来てくれたのかな?そんな事を考えた俺はふと気づいた


 死んだ俺が見える、と言うことは


「じゃあ、君も?」

「?」

「君も、死んでしまったのか?」

 そう聞くと彼女は悲しそうな顔をしてこう言った。


「いいえ、私は死んでません。でも貴方は」

「そうか、良かった。」

 俺は一先ず少女が死んでない事に安心した。


「それなら、何で死んだ俺と話が出来るんだ?」


「その、それは、私が、えっと」

 彼女は泣きそうな顔をしながらそれでも言おうとしていた。

「辛いなら言わなくても良いんだぞ?」

「いえ、これは言わなきゃいけないことですから」

 そして、彼女は何度か深呼吸をして、覚悟を決めた顔をし、俺にこう言った。


 ――――私は【死霊術師(ネクロマンサー)Ⅰ】のスキル持ちで、貴方を蘇生させたんです――――


 そう、彼女は言ったのだった。





書き始めて1話目にして感想を頂けました!とても嬉しいです!やる気が出ます!

更に、評価やブックマークまで、本当に感謝してもしきれません!

皆様のご期待に沿えるか分かりませんが精一杯書かせて頂きます!


スキル説明

【死霊術師Ⅰ】

死んだ生物を蘇らせて使役するスキル

2つの蘇らせ方があり、ただ言うことを聞かせるだけの《人形》(マリオネット)と記憶や能力まで蘇らせる《死して寄り添う者》(デスストーカー)があります。

前者は複数蘇生、使役が出来る。だが、簡単な命令などしか聞けない。

後者は少数(基本1体)しか使役出来ない。しかし、自分で考え行動でき、不足の事態などに強い


ゼンの蘇生の仕方はどっちか………言わなくても分かりますよね?



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