狂躁
天の下せし災いは
いずこに避ける術もなし
己のつくる災いも
いずこに避ける術もなし
己と言えどその我を
在らすは天の他になし
いずれにしてもこの世には
いずこに逃れる道もなし
我は狂気を発したり
いかずち受けしかの如く
忌み逃れんと思えども
今やはるかに道遠く
雷の撃つかの如く
狂気は我を捕らえたり
隠れ去らんと思えども
狂気は我を追い来たり
絶えずさいなむ狂躁は
捕らえしものを逃さじと
地の果てまでも追い来たる
断ち切りがたき蜘蛛の糸
我は逃げるに疲れたり
あらがうことに疲れたり
いずれにしても避けられぬ
己がさだめと覚えたり
文語体でつくるのは難しいですね。