用語解説13.地方 ラキュス湖南 印暦2191年☆
「すべて ひとしい ひとつの花」の地図と説明。
チヌカルクル・ノチウ大陸西部 ラキュス湖地方の南部に位置する。
魔法文明国と、両輪の国と、科学文明国が混在している。
フラクシヌス教徒と、キルクルス教徒が混在。
湖の民と、陸の民が混在している。
湖の民はほぼ全てが、魔力を持つ力ある民。
陸の民の一部は、魔力を持たない力なき民。
フラクシヌス教…トネリコの大樹フラクシヌス等を崇める多神教。この地方で古くから信仰されている。
キルクルス教……聖者キルクルスの教えを絶対とする一神教。三界の魔物が滅びた後の新時代の構築を目指し、魔術を否定する。
【図1】ラキュス湖南地方
ラキュス・ラクリマリス共和国が、半世紀の内乱後、三カ国に分裂した。
◆図中の紫
旧王家ラクリマリス家を戴き、王制復古したラクリマリス王国。
ネーニア島の南半分とネーニア島の南東に散らばるフナリス群島を保持する。
元の王家を含め、住民の六割が力ある民。力なき民は一割。湖の民は三割。
ラクリマリス王家は銅山を死守し、経済的な優位を保っている。
◆図中の赤
アーテル党を第一党とするアーテル共和国。
湖の南岸アーテル地方と、ランテルナ島を得た。
住民のほとんどが、魔力を持たない陸の民……「力なき民」で、一神教のキルクルス教徒。アーテル地方の民は、キルクルス教国として独立した。
旧ラキュス・ラクリマリス王国とそれに続く共和国は、多神教であるフラクシヌス教を国教としていた。
王家及び旧政府とは宗教的に対立していた為、アーテルの民は、信仰を勝ち取った喜びに湧いている。
◆図中の緑
ネモラリス共和国。
ネーニア島北部と、その東に浮かぶ森の島ネモラリスを領し、湖東地方への玄関口を押えた。
住人の七割がフラクシヌス教徒の湖の民。
三割の陸の民の大半は、魔力を持たない力なき民。その約半数を占めるキルクルス教徒は、摩擦を避ける為、リストヴァー自治区に移住させられた。
陸の民の内、多神教のフラクシヌス教徒や、力ある民は、自治区外での居住を許されている。
【図2】湖南の島々
ネーニア島の南半分は、ラクリマリス王国。
クブルム山脈が国境。
ネーニア島の北半分は、ネモラリス共和国。
ネーニア島とランテルナ島、アーテル地方は、ヴィエートフィ大橋で繋がっていた。
ラクリマリス王国とアーテル共和国の国交断絶後、橋は閉鎖された。(【図2】にないのは単なる描き忘れ)
【図3】ゼルノー市
【凡例】 橙色の線は区境。青い線は主要河川。
ネーニア島中央部の東端に位置する。
ラキュス湖、クブルム山脈、ニェフリート河に囲まれた地域。
ネモラリス共和国とラクリマリス王国との国境の街。
キルクルス教徒の為の自治区がある。
ゾーラタ区
農業地帯。北部はオフィス街。
ミエーチ区
南部は商業地区とベッドタウン的な住宅地。
北部はオフィス街。アガート病院がある。
セリェブロー区
南東部は貿易港と倉庫街、中央部は商業地区と住宅地。ロークの自宅がある。
北西部はオフィス街で、役所や放送局、企業のビルが多い。
ジェリェーゾ区
東は漁港。アウェッラーナの自宅や、中央市民病院などがある。
スカラー区
商業地区と住宅街。比較的、陸の民が多い地区。レノ、クルィーロたちの自宅がある。
グリャージ区
工業地区。貿易港や、クルィーロの勤務先の工場などがある。
ピスチャーニク区
鉱山への入口。
リストヴァー自治区
キルクルス教徒の為の自治区。魔法は使用禁止。
出入りには厳しい検問がある。自治区民が許可証を携帯せず、地区外へ出ると処罰される。
工場とバラック街が東三分の一を占める。中央部は団地地区、西の丘陵地は農業地帯。
2018/08/25 【図1】ラキュス湖南地方を【図1】旧ラキュス・ラクリマリス共和国領 印暦2161年、三カ国に分裂に差し替え。