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お留守
ぐぁあああ!!!
僕、鈴鳴 瑠亜は悩んでおります…。中学生、といえば…
「進路だよなぁ……あぁああ!!」
うるさいですね。はい。まぁ怒る人なんていないし…おばさん、仕事なんだよなぁ…フリーだぜ、フリー!……進路、考えるか。勉強しないのが1番なんだけどな…
ピンポーン
ん?こんな時間にだれだろ?えーと今は…20時半じゃん!なんで??誰だよ、来んな。
ピンポーン
あ、早く出よう。
「はい。どなたですか?」
ドアは開けてないよ。怖いからね。覗き穴から覗いてるけど良く見えない…。黒い、服だなぁ
「瑠亜様でいらっしゃいますか?」
なんで名前…え、個人情報流出?やめろよ。ちょ、マジで?ストーカー…はないな。だって僕のことストーキングする奴いないだろうし。
「は、はい。そうですけど?」
やっべ声裏返った。はずい。
「少々お話したいのですが」
うん。大丈夫。この人悪い人じゃないよ。きっとそう。現実逃避とかじゃないよ?そんなぁ、お願いされたからってすぐドア開ける訳ないだろ?
開けました。お願い事に弱いピュアな子なの、僕は。