第一話「生きるも死ぬも賽の目次第」
突然ですが、自分は転生するそうです。
死んだ理由?
知らん、というか覚えてない。
何か知らない間に死んでいて、原罪だかなんだかはすでに清算し終わってるそうです。
罪だなんだと言われても、その記憶ないけど。
というより、生きていた頃の記憶がまったくないんですが?
代わりに何故か漫画とかTVとかのどうでもいい記憶はあるんですが?
そういう仕様なんでしょうか、ちょっとわかりませんが。
とにかく気がついたら、天国の転生待合室という所にいた。
天国というよりも病院の待合室みたいな感じだったけど。
そこでぼーっと待っていると、どこからか光ってる人が来て自分の番だと言われたので指定された部屋に入った。
そこには椅子に座った幼女(*重要)と傍に控えるように立つ巨乳(*重要)がいた。
「ぱんぱかぱ~ん、おめでとう。私は女神だ、キミには転生をしてもらうよ」
幼女は入ってきた俺を見ると、軽い口調で話しかけてきた。
「テンプレ乙」
反射的にこんな返答をした俺だが、俺自身は悪くはない筈だ。
何故ならば、俺の目の前にいる自称女神様は見た目5歳ぐらいの金髪ツルペタ幼女なのだ。
そんな自称神さまが、妙に陽気に転生なんて言うのだ。
それに対して「テンプレ乙」と言わないでどうする?
コレは寧ろ”言え”という神のお告げなのだろう。神は目の前にいるけど。
ちなみに、その脇に立つ金髪の巨乳はキリッとした様子でこちらを見ている。
白い翼が生えているからおそらく天使だろうか、どうでもいいけど。
俺がそんな事を思っていると、ニタっと幼女は黒い笑みを浮かべながら口を開く。
「だけど、ね」
手を胸元に組み、ネタで使われるような偉い人のポーズをしながら俺に言う。
「テンプレは”ここまで”だ」
瞬間、この部屋の空気が変わる。
それは全身に鉛の重りが付けられたように、重く静かな圧力が全身に掛かったのだと感じた。
俺は喉が渇いたような感覚の中、搾り出すように声を出す。
「なん・・・だと・・・」
俺の言葉を楽しそうに聞きながら、幼女は左手を軽く振りながら口を開く。
「全ては、この”ダイス”で決めよう」
幼女はいつの間にか指先にはさんでいたサイコロを見せながら、口元を歪ませるように笑いながら言った。
その行動にざわざわ、ざわざわと空気が尋常でない雰囲気を感じさせた。
俺はぐにゃあと意識が歪むように錯覚する、そして----
「神様!変な事して遊んでないで、さっさと済ませてください!!次が待っているんですよ?」
助手さんのツッコミで場の空気が霧散しました。
畜生、なんだよ、今の流れはすごくおいしかったのに。
「この巨乳天使もどき!空気読めよ!!」
思わず声を荒らげた俺に、巨乳が驚いた様に反論する。
「なんで”もどき”なんですか!?」
いや、だって、俺の覚えてる知識だと天使という存在から巨乳は違うと感じたからだ。
「たしか天使って確か一神教の使いでしょ?女神の助手が天使はおかしいだろうとJK」
「JK?一体どういう意味ですか!?それに天使というものは」
巨乳が反論の言葉を続けようとしたが、それは叶わなかった。
なぜならば、さっきの空気を壊されて不満に感じていたのは俺だけではなかったからだ。
頬を少し膨らませた幼女が椅子から降りると巨乳のその豊満な巨乳を鷲掴みにしたのだ。
「ぶーぶー、もー、助手め、生意気だぞ!なんだ乳か、乳が大きければ態度も大きくなっていいというのか!?この、こいつめ!こんなの、こうしてこうしてくれるわ!!」
「や、やめっ、あっ、そこ、そんな強く、も、もんじゃ、だ、駄目、あっあ、あぁあ」
幼女が、巨乳を絶妙な指使いで摘み揉み回し、巨乳が喘ぐ。
なんという俺得パラダイス。
父さん・・・天国はあったよ。
いや、実際に天国だけどさ。
俺は、とりあえず幼女に親指を立てて幼女の行動に敬意を示した。
幼女はそれに対して片手で巨乳を揉みながら、親指を立てて返した。
おっぱい万歳!
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< バカは死んでもなおらかった >
第一話「生きるも死ぬも賽の目次第」
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調子に乗りすぎたらしく、巨nもとい助手さんに神様(幼女)と一緒に殴r・・・怒られました。
「じゃあ、気を取り直して改めて説明するね」
「お願いします」
俺のそばに立った頭にマンガのようなたんこぶをつくった幼女が、気を取り直して説明をはじめた。
「基本的に我々の言う転生とキミ達、現世の思い描く転生は違うものなんだ。この差異は何か小難しい話になるから置いとくけど、一応聞く?」
幼女が首を傾げながらこちらを確認するように聞いてくる。
「うーん、自分は文系なんで三行でまとめて下さるなら」
「無理」
「じゃあ、いいです」
あっさり流すな、と幼女は苦笑してます。
そう言われても小難しい事は解らないのでどうでもいいです。
エロイ人にはわからんのですよ(助手の胸凝視)
「まあ、簡潔に言えばこのダイスで決めてもらう事になっているから」
そう言って幼女は俺の手のひらに何かを乗せる。
それはさっきも俺に見せたものだった。
「えっと、10面ダイスってやつですよね、コレ」
TRPGなどテーブルゲームをした経験者ならわかる品物、10面ダイスだった。
それが10個ほど俺の手のひらに乗せられていた。
「そう、10面ダイスだ。これを10個投げて出た数字を組み合わせて一つの番号をつくる」
うん?投げる?組み合わせる?んん??
「え、ええと?」
「とりあえず、ためしに一回投げてみな。これは本番として数えないから安心して投げなよ」
言われたとおり、ダイスを転がす。
出た数字は、5・2・8・3・6・0・4・2・1・4だった。
「並び替えるんでしたよね・・・じゃあ、こうかな」
適当に数字を並び替える、何かシュールだ。
「ふむ、4412236850だな。検索を頼む」
「はい・・・こちらですね、表示します」
ポンと、何やら文字が空中に浮かび上がるように表示される。
へぇ、便利だな。
けど----
「何て書いてあるんですか?」
古い英語のような、象形文字のような変な言葉なので読めない。
「ああ、そうか。キミにも読めるように言語を切り替えて、意味も判りやすくしてみよう」
幼女はそう言ってパチッと指を鳴らすと、文字が日本語になった。
変化した文字は以下のような言葉だった。
転生先:平和度B・戦乱度C・貧富度D・言語難度D・文字難度E・生活危険度C
補足説明:魔物有、魔法有、人以外の種族有、神魔による介入有り
転生要項:人以外の種族の女性限定
転生特典:生涯愛用となる武器防具、魔法の素質
能力配分:基本(100D)+ボーナス(10D×10D)
なんていうかアレですね。
「判るけど解りにくい」
「うん、そうだね」
幼女は同意するも、すぐにドヤ顔で俺に言う。
「だがそれがいい」
それを聞いて思わずキスをしそうになった俺は悪くない。
幼女は、そんな俺を背負い投げして床にたたきつける。
床に大の字で寝る俺を見下しながら幼女は口を開く。
あ、パンツはいてない・・・大人だ・・・
「あれだ、キミは神に対して敬意が足りない」
その言葉に俺はフッと笑みを浮かべると、幼女も返すように笑みを浮かべる。
互いが意思を読み取ったように同時に口を開いた。
「「だがそれがいい」」
俺は即座に立ち上がると、幼女とハイタッチをかわす。
いや、この神様は実にノリがいいわ。
(はやく、次に進めたいんだけどな・・・)
ところで、助手さんは何で遠くを見ているんですか?
あとさ、俺って本当に原罪とか清算しているのか?
すげー欲塗れな気がするのだが、気のせいだろうか。
「まあ、簡単にだけど説明する」
説明された事を要約するとこんな感じだった。
平和度とは、その世界における住民の平和に対する傾向
戦乱度は、その世界における種族・民族間における戦争や紛争の起こる確率
貧富度は、その世界の貧富の差がどれぐらい広がっているか
言語難度は、異種族・異民族間における言語の理解度
文字難度は、異種族・異民族間における文字の理解度
生活危険度は、戦争以外での日常における生命に対する危険が起きる確率
これらの判定でAが一番高く、Jが一番低いらしい。
まあ、他の事は読んで字のごとくだったのでスルーした。
ただ、能力配分がわかりにくいというか、めんどくさかった。
「100Dって何?100面ダイスでも用意するのか?」
「いや、10面を2個投げて高い数字を10の桁、低い数字を1の桁として判定するんだ」
2個投げて高いほうが優先されるのか、ありがたいな。
つまり最低10は貰えるということか。
あれ、2個とも0ならどうなるんだろうか。
「となると0・0なら0ポイントなのか?」
「違うよ、00の場合のみ、100と判定する」
「という事は実際は10から100までのどれかになるわけか」
「ああ、これは100Dだったが中には99Dというのもある」
その場合は00は文字通り0なのか・・・え?ポイントが0?
思わず幼女に素で聞き返してしまう。
「マジっすか」
「マジだ」
なにそれ、こわい。
「安心しろ。そういう時の救済処置というので転生特典が存在するんだから」
幼女は笑顔を浮かべながらそう言うと、俺に指を向けて確認するように続ける。
「まあ、これは例だ。けど、これからキミの転生先はこのとおりに決めるからね」
どうやら否定はできないらしい。
うーむ、緊張してきた。
コレで俺の運命が決まるかと思うと、胸がどきどきしてきた。
いや、まあ、とっくに死んでいるだけどね。
「後、言っておくがダイスは3回振れるからね」
お、一発勝負じゃないのか。
「3回もチャンス貰えるんですか?」
「逆に3択しかないとも言えます」
助手さんがそう付け加えるのを聞いて、俺は成る程と思った。
前向きに捉えるべきか、現実的に考えるべきか
どちらにしろ俺のダイス運にかかっているわけか。
「さあ、キミの運を見せてくれたまえ」
おお、見せてやるぜ!
この俺の運の器ってやつを!!
「というか神様って幼女なんですね」
「今更かね。いや、この姿が一番低燃費なんだ」
「うわー、聞かなきゃ良かった」
「というかだな、我々の外見はある程度なら変化自在だぞ?見た目の年齢なんて関係ない」
「なん・・・だと・・・」
「だからロリ巨乳とかロリ魔乳とかにもなれるぞ」
「それは邪道です、ボクのお嫁さんになってください」
「否定なのか、肯定なのか、はっきりしろ。そして私は既に結婚している、あきらめろ」
「なん・・・だと・・・」
「ハァ(今度、異動願いだそうかな・・・)」
次回予告
振られるダイス
明かされる神の計画(笑)
そしておっぱい(重要)
次回
バカは死んでもなおらかった
第二話「あっとほーむな世界って何さ」
お楽しみに?