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おれごん未来の第7作執筆模様もんもんエッセイ  作者: おれごん未来


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第17話 ハンドソープ希釈犯に告ぐ

 弊社には、お手洗いに液体のハンドソープがあったんです。


 備え付けの、洗面台下から汲み上げて供給される方式のものは壊れました。だってかなり下の方からヨイショと薬液を吸い上げねばならず、吸い上げるにはまあまあの圧力でボタンを押し下げねばならず、みんなで躍起になって、力任せに何度も押下している間に壊れてしまった。


 修理はされなくて。どうせしてもまた壊しちゃう。

 そのため一般家庭にもある据え置きの、ポンプ式の液体ハンドソープが置かれてありました。


 ところが、これを何者かが薄めていたのです。水を足すことで希釈していた。

 下から汲み上げていた時代の、粘度を下げるための措置の名残。それか、最初に泡を立たせるのを面倒に感じてか。


 確かに早い。手にハンドソープを出してからすすぎ終わるまでの時間が短い。


 でも泡が一向に立たない場合がある。どんなに大量に出しても泡立たない。

 調べると、希釈してから日をおくと、雑菌などが中で増殖してしまう、らしいです。防腐剤や殺菌成分が薄まってしまうのだから、その効力も弱くなっていて然るべき。


 わたしたちは除菌しようとして、一生懸命に他の雑菌を両手に塗りたくっていたわけです。


 誰が希釈しているのかはわからない。掃除の業者さんか、小回りのきく社員か。

 何度か張り紙をしようと思い、でも思いとどまって。

 おそらくは親切心なのであろうと。でもありがた迷惑。しかし指摘するのはしのびない。


 ああでもないこうでもないとひとりウダウダしていたら。勝手に抜本解決されちゃいました。


 液体ハンドソープから、泡ハンドソープにある日突然変わったのです。


 最初から泡で出てくる。ポンプも実に軽い。馴染ませてからすすぐまでの時間も短い。水で薄めないから雑菌の繁殖の心配もない。

 いいことずくめ。


 今回は自然と解決してしまいましたけども。こういうのってたぶんいくらでも出てくる。

 その度に思うのです、指摘すべきか、口をつぐむべきか。

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