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プロローグ:異世界への道は突然に

ある休日の昼下がり、それは唐突に訪れた。

いつものように愛猫の黒猫、クロとプラスチックで出来た猫じゃらし型のおもちゃで遊んでいた時に、突然足元で何かが光ったのだ。


「やっ、何、クロこっち…!」


クロを抱き締めて目を瞑る。

一瞬変な浮遊感がしてーーー·····




ーーー···そして、気付いたら見知らぬ場所にいた。

白いローブを着た沢山の人に囲まれ、聞き覚えのない言葉をかけられているようだが理解が出来なくて。



頭が真っ白で何も考えられなくて、怖くて怖くて···その時、腕の中で震える小さな存在に気付く。


クロ·····!!!

私の世界一可愛い、世界一大切なクロ!!!


守らなくちゃ、と強く思った。

手にはクロのおもちゃの猫じゃらししかないけど、ないよりマシだ!




「ちっ、近付かないで!!この子に何かしたら許さないから!!」


叫んで猫じゃらしを向けると、ローブの人たちは何故か数歩下がる。



あれ?

これ案外イケんじゃない?


でもこのままだとすぐただの棒ってバレるから、音とか光とか出ないかな·····と、思った時だった。



パンッ!と破裂音がして猫じゃらしの先が光った。



「?!」

ローブの人たちも驚いていたが私も心底驚いていた。


そしてローブの人たちはお互い顔を見合わせて頷き杖をこちらに向けてきて。


「ちょっ!タンマ!!!」


私の制止なんか当然効果もなく、無情にもローブの人たちの持つ杖から沢山の炎が出て私を襲ったのだが。



「熱く···ない?」

「あはっ!面白い子もーらいっ!」


金髪碧眼の、でも服装は割りとラフな感じの青年が私のことをひょいっと片手に抱き上げる。

もちろん私はクロを抱き締めていたのだが、そんなことお構い無しだった。



え、え?

一体全体どうなってるの···!?

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