表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/22

09 夜営


 ただ今、サイリ家一同、夜営中。


 夕食と、明日に備えての話し合いも済ませて、


 夜番の人以外はおやすみモード。


 今 起きているのは、フィグミさんと、僕。



 そういえば、魔導具関連の動作阻害の影響、フィグミさんは大丈夫?


『今のところ、全く問題ないですよ』


 今回は『ハラショー』を持ってこれなかったけど、ごめんね。



『実はアリシエラさんから、これを預かってきているのです』


 はて、単5電池くらいの大きさの……筒?


 片側にポチっとした出っ張りがあるけど、スイッチ、かな。


 それゆえに、見れば見るほど電池っぽい外見。



『私は皆さんみたいに『イッテラ』システムを使った救援活動に参加出来ませんので、防犯のために特別な増援方法を用意していただけたそうです』

『フィナさん誘拐事件もありましたし、アリシエラさんも本気で開発してくれたそうですよ』


 ほう、アリシエラさんの本気。



『増援用ディスオペレーターアームドパック』

『略称『ゾディアック』だそうです』


 ……アリシエラさんのネーミングセンスへの感想はひとまず置いといて、


 つまりはなんなのでしょう、これ。



『この筒のこっち側のポッチをポチりと押すと、『ハラショー』をベースとした完全武装の戦闘用ボディが、瞬時に『転送』されてくるそうですよ』


 ……フィグミさんには争いとは無縁のボディを、って、アリシエラさんにお願いしてたんだけどな。



『私のボディは『ハラショー』ですよ』

『『ゾディアック』は、あくまで緊急時の自衛用、だそうです』


 試運転してみました?



『いいえ、作動させるのはサイリさんがご一緒の時に、とのご指示です』


 ?



『サイリさんにも『ゾディアック』への命令権限が与えられているそうなのです』


 えーと、命令権限?



『私が命令不能な時にも、存分に『ゾディアック』の力を振るえるように、との心遣いですよ』


 ちなみに、命令権限の上位は、もちろんフィグミさんですよね。



『もちろん家長であるサイリさんが最上位ですよ』


 ……絶対呼ばないように、しっかとフィグミさんをお守りしますね。



『もちろんサイリさんに危険が及んだ際には躊躇無く呼びますね』


 躊躇してくださいよぅ。



 ってか、自重してくださいよぅ、アリシエラさん。


 これって絶対、けんちゃんからボッシュートされちゃう案件ですよ。



『ボッシュート?』


 えーと、メッ、されちゃうってことです……



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ