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20 会議


 我が家の面々も、いろいろがんばっております。



 僕は、巡回司法官からの事情聴取に、時々お呼ばれされるくらい。


 キルヴァニア王都の支部はめっちゃバタバタしておりますが、


"若仙人"がなにかやらかした後は、だいたいどこもこんな感じになるので、


 がんばって、くらいしか言えません。



 時々、レマリィと顔を合わせますが、まあ、いつも通りの仲ですから。


 風の噂で、エルサニア王都本部への異動の話しがあるとのこと。


 僕の近くに来られると絶対に揉めちゃうよって、ルシェリさんに忠告しなくちゃ。



 うん、まあ、そんな感じ。




 時々、フィグミさんといっしょに、アリシエラさんの工房におじゃましております。


 もちろん、『ゾディ』に会いに。


 基本、『ゾディアック』専用の魔導『転送』カタパルトの上でじっとしてるのですが、


 たまにメンテとかで自由に動けるようになった時に呼んでもらう感じで。



『ゾディ』は、完全な戦闘タイプなので、食事も睡眠も取らないそうです。


 無口な『ゾディ』のことが、フィグミさんはとても気になるみたい。


 もしかしたら、動けなかった人形の頃の自分と、重ね合わせているのかも。



『ハラショー』と違って『ゾディアック』にはフィグミさんの搭乗スペースはありません。


『ゾディアック』の肩にちょこんと乗ったフィグミさんが、


 無口な『ゾディ』とお話ししている様子、


 ちょっと、しんみりしちゃいます。




「実は、『ゾディ』の改修計画があるのです……」


 アリシエラさんの飽くなき向上心には敬意を払いたいのですが、出来れば『ゾディ』をこれ以上の戦闘マシーン化するのは……



「いいえ違いますよ、と言いますか、改修方向がむしろ真逆と言いますか……」


 ?



「えーと、『ゾディ』の思考ユニットを、中身はそのままに、『ハラショー』に搭載出来るよう改修しようか、と」


 うわっ、それってめっちゃ良いアイデアだと思いますよっ。


 それって『ゾディ』用の非戦闘型ボディが必要ってことなんだから、『ハラショー』と全く同じ同型機を新規製作すれば万事解決ってことで。



「……実は、けんちゃんとの約束で、あのタイプは『ハラショー』と『ゾディアック』で打ち止めってことになっているのです」


 あーなるほど、『ハラショー』はともかく『ゾディアック』はけんちゃんルール的にアウトっぽかったですものね。


 むしろ、廃棄処理じゃ無かったところが、けんちゃんらしい温情判決かなって。



「というわけで『ゾディ』にも、『ゾディアック』のメンテナンスの時くらいは日常生活させてあげたいのですが、問題がいくつか……」


 えーと、『ゾディ』が『ハラショー』してる間は、『ゾディアック』が空っぽになっちゃうので、緊急事態への即応性に欠けてしまう問題。


 もうひとつは、フィグミさんと『ゾディ』が『ハラショー』ボディを共用して使い回してしまう、ボディ不足問題、ですね。



「さすがはサイリさん、相変わらずの鋭さなのです」


 僕は、フィグミさんなら喜んで『ゾディ』とボディを共用してくれると思います。


 ってか、日中は『ゾディ・ハラショー』、夜間は『フィグミさん・ハラショー』みたいな、時間帯での使い分けが一番なんじゃないかなって。



「それだと、『ゾディアック』システムが、肝心な時に機能しない可能性がありますよ」


 僕としては、フィグミさんと『ゾディ』に決めてもらいたいのです。


 もちろん、生みの親のアリシエラママを交えながらの家族会議で決めるのが一番ですよね。



「了解でありますっ」

「早速、家族会議で喧喧諤諤、ですよっ」


 えーと、おっとりフィグミさんと無口な『ゾディ』、なんだかのんびりした家族会議になりそうな……



「乞うご期待!」



 うん、みんな、がんばって。



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