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憂鬱な電車

作者: 青沼しろ

今朝も変わらず、電車がホームに滑り込んできた。


本当に不謹慎だけど日々起こる電車の事故、

あれが今起こってくれたなら…

仕事する時間が短くなったりしないかな…

そんな恥ずべき妄想すら浮かぶ。

無論、自分が当事者になる勇気はない。

引き込まれそうな感覚だけは、あるものの。


今朝は珍しく、座れた。

Apple Musicで曲を選ぶ。

前向きになりそうな明るい曲を。

聞いてるうちに気付いたけど、歌詞は暗い。


Yahoo!ニュースを開く。

同じようなニュース記事、

同じようなコメント欄を見る。

仕事関連のニュースサイトも見る。

誰に言われるでもなく。


そうこうしていると、あっという間に終着駅。

今朝は本を読めなかったな。

読む気になれなかった。

特にゆっくり進んでほしい日に

電車はズンズンと目的地へ進む。


今朝もこうして、電車のドアが開く。

降りなきゃ。行かなきゃ。ドキドキする。


今は薬に頼るのもいい。

大丈夫。きっと今だけ。

今日も偽って行こう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 朝の心の動きがリアルで良いと思いました! [一言] ブックマークさせて貰います(^^
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