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予言の国1

見渡すかぎり一面の草。

そんなところに突然、黒い歪みが現れた。

そのなかから出てきたのは、大量の鈴をつけた馬車。

それに乗っているのは赤毛の少女と黒髪の少年。

両方とも16歳なので少年、少女は不適切なのかもしれないが、比較的容姿が幼いため、

少年、少女と呼ばせてもらう。

「おぉ〜。見渡すかぎり草原ばっかり!!」

少女が御者台から飛び降りていった。

「でもさ、街が無いんだけど。シャムさ、どこ目指してとんだの?」

少女は飛び降りたばかりの御者台にむかって言う。

そこにはシャムとよばれた少年が、馬を操っている姿があった。

速度は歩く早さとあまり変わらないので、降りても別に問題はない。

「・・・・さぁ?」

ちなみにこの少年あまり喋らない。

「ちょっと待って・・無計画ってこと?」

「・・うん・・・まぁ・・。」

喋りたくないわけではなく、必要以上に喋りたがらないだけで、話すのが嫌だとか、

そう言うわけではない。

「どうすんの街無かったら、昨日ので食材ゼロよ?食いっぱぐれるよ?」

「・・狩ればいいんじゃないかな?」

草原ということは、草食の動物がいてもおかしくない、と少年は思っていた。

ただ、いま姿が見えないので夜行性の可能性のが高かった。

「夜はそれでもいいかもだけどね、周り見てみな、なんっにもいない!!こんなん

でなに狩るのさ、草か?草を狩るのか?」

「?・・草は刈るんだよ?」

「そうだけども!!いまはそれどこれじゃない!!いまからのご飯をどうすんのかっ

とこと。」

そこでため息をついて、シャムはいった。

「・・夜までくらい我慢しなよ。ニュイ」

ニュイと呼ばれた少女は、ジャンプして御者台に飛び乗る。

その衝撃で、馬車は揺れを強くした。

そしてニュイは、打って変わってシュンとしたようすで言う。

「アタシ、昨日の夜ほとんど食べれなかったんだけど・・・。」

ギュルル〜〜。

そんな音がした。出所はめちろんニュイのお腹。

昨日、街道を歩いていた彼らは、夕飯中に盗賊に襲われたのだ。

撃退できたのだがその際食料の類は全てなくなってしまった。

時間をずらして食事を取ったため、シャムは食べおわり、ニュイは食べはじめたところにやってきた盗賊に、ニュイは泣く泣く食べるのを止め、逃げたのだ。

「・・・・・ニュイ寝てなよ。」

「うん・・そうする。」

その前の昼も逃していたニュイは、

あまりの空腹にそのまま馬車の中に入って寝てしまった。

寝るまでお腹が鳴ってしまっていたのは、可哀相だから無視してあげよう。とシャムは黙々と手綱を操っていた。



短めなんですが短すぎでしょうか・・・?

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