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第4話 好感度抜群

「咲耶ちゃん、あまり離れないようにしてな!死角から現れるゴブリンのターゲットになっちゃうからさ」

「あっ、はい…気を付けますっ」

俺は魔法が撃てない魔法使いを連れて狩りをしていた。


[咲耶のレベルが上がりました]

[レベルが上がりました]

30分程ゴブリン狩りをしたところで、俺のAPが10になったので一時休憩をとった。

今、俺がレベル10で咲耶がレベル7になっていた。


「ふぅー、チョット疲れたな」

「レベルまで上げて貰ってごめんなさい」

「いいよ、気にしなくてさっ」

「本当にありがとうございます」

「休んでる間にステータス確認しといた方がいいよ」

俺もステータスを確認してみた。

俺もステータスを確認した。

※ ※ ※ ※ ※

名前:ツキシロ

Lv:10

HP:180/400

MP:200/200

AP:10

職業:ハンター

副職:錬金術師

所持金:5380G

所持品:アイテムバッグ(小)!

習得スキル:アロー

※ ※ ※ ※ ※


「おっ、習得したスキルが追加されてるな…ん?アイテムバッグの横に!が付いてるぞ…」

俺はバッグに手を入れてみた。

※ ※ ※ ※ ※

アイテムバッグ

◇ゴブリンの魔石(極小)×3


※ ※ ※ ※ ※


「咲耶ちゃん!アイテムバッグに魔石入ってるか?」

「えっ?魔石ですか…」

「ステータス開いた状態でバッグに手を入れて見て!」

「ステータスですねっ…ありました!魔石が1個」

――1個って事はドロップは個別か…狩りしなくてもPT状態だとアイテム拾得の権利はあるようだな


「すごーいっ、お金も増えてますっ!」

「モンスターを倒すと入手出来るんだけど、金額はランダムみたいだから」

「何から何まで色々ありがとうございますっ!」


[咲耶からの好感度が上がりました]

「は?」

――好感度なんてシステムもあるのかよ


「ツキシロさん、もし良かったらなんですけど…」

「なんだい?」

「フレンド登録してくれませんか?」

――うおぉぉおお!女の子からフレ申請なんて俺のゲーム史上始めてだぞ

「か、構わないよ」

――ヤバい、声が裏返ってしまった

「ありがとうございますっ」


[咲耶からフレンド申請が届きました。承諾しますか?]

――承諾に決まってるじゃねぇか!

俺は申請を承諾し、フレンド第1号をゲットした。


「ところで、咲耶ちゃんはフォーランド大樹林に行くのかい?」

「えっ?」

「こっちに来たって事は大樹林に向かう為…じゃないのかい?」

「えっとー、あまり人の居ない方ばかり歩いてただけなんですけど…」

「まぁ確かに大樹林に向かうって変わり者はあまり居ないだろうけど…」

「こっちの道は大樹林って所に行く道なんですか?」

――やっぱり何も知らなかったか


恐らくだが俺と会わなければ大樹林まで行っちゃう系だな…この娘は

「大樹林へはまだ俺達のレベルじゃあキツイと思うから一旦街に戻ろうか?」

「ツキシロさんに任せますっ!」

と言う事で俺と咲耶は街へ戻った。


街の南門に着き守衛の持つ箱の様な機器に市民証を置きチェックを済ませ街に入った。


「さっきより人増えてんなぁ」

「人がいっぱいですねっ」

「映画やアニメとかの影響でVRゲームは注目されてるからだと思うよ」


「おっと、PT組んだままだったのすっかり忘れてた」

「あっ、そうでしたね…あははっ」

俺はPTウインドウを開き咲耶とのPTを解除した。


「じゃ俺は街の中を少し観て回るから…スキルは魔術師ギルドで手に入るからな!」

「はいっ、分かりました!今日は本当にありがとうございました」

咲耶と別れ俺は街中を歩き出した。


俺は明日と約束したがハンターギルドへもう一度向かった。


「ハンターギルドへようこそっ!」

相変わらず元気が良かった。

「あっ、先ほどのハンターさん!」

「へぇーちゃんと覚えてるんだ」

「もちろんですっ!」

「明日って言ったけど金の用意が出来たから買いに来たんだけど」

「はいっ!スキル書ですねっ!」

「あぁ、連射ってやつな」

「これが連射のスキル書ですっ!」

「3000Gだったな」

「はいっ!こちらにお願いします」

そう言って再びカウンター下から決済用の端末を出してきたので、市民証を翳して支払った。


「んじゃ習得っと」

スキル書の上に市民証を置いてスキルを習得した。


「ところで、質問なんだけど…いいかい?」

「はいっ!どんな質問ですかっ?」

俺はバッグから魔石(極小)を3個出し

「ゴブリンからドロップしたんだが、買取はここで出来るのか?」

「魔石買取なら出来ますよっ!」

「じゃあ買取ってくれないか?」

「分かりましたっ!では鑑定するので少し待って下さいねっ!」

「あぁ分かっ…」

「鑑定終わりましたっ!」

「はやっ!?」

「3個で300Gですねっ!」

「んじゃそれで!」

「では市民証を乗せて下さい」

俺は市民証を乗せ300Gを入手した。


「あともう一つ質問しても?」

「はいっ、大丈夫ですよっ!」

「アーチャーやガンナーになる条件を教えて欲しい」

「分かりましたっ!2次職であるアーチャーやガンナーになる条件は、レベルが30以上である事と転職費として100000Gを支払う事ですっ!」

「ええええっ、100000G!?」

「はいっ、100000Gですっ!」

「高すぎるだろ…」

「そうですかっ?」

「あぁごめん、君に言っても分かんないよな」

――またまたNPCだって事忘れてた


「転職もギルドでするのか?」

「いえ、転職はギルドでは出来ません!」

「じゃあどこで転職するんだ?」

「転職は支援センターで出来ますっ!」

「は?」

「転職支援センターですっ!」

――支援センターとかって、就活じゃねえか普通


「ま、分かった」

「クエストは受けますか?」

「いや、さっきも言ったが今日は止めとく」

「……そうですか…」

――いや、だから何でそんな顔をすんだよ


――取り敢えず広場に戻って一旦ログアウトだな

広場に戻りメニューウインドウを出しログアウトした。


目を開けば見慣れた俺の部屋だ。

ふと時計を見たら14時15分…あれから2時間しか経っていなかった。


「6時間以上は中に居たよな…ゲーム内の時間経過は1/3位なのかもな…」


Never End Worldの時間経過は現実時間の半分以下である事が分かった。


それから俺は昼飯カップラーメンを食べ、借りていた海外ドラマのDVDを返しに行った。


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